歯医者におけるレントゲンについて

歯医者におけるレントゲンについて


みなさんこんにちは♪

歯を守る歯科西新宿五丁目歯科衛生士の伊藤です(^^)

今回は歯医者さんではなぜパノラマレントゲン写真(口全体のレントゲン)と部分的なレントゲン写真を撮るのかご説明していこうと思います!!

レントゲン写真を撮るにあたってたまに放射線を気にする方がいますが歯科のレントゲン写真においては飛行機に乗るより放射線を浴びないと言われていますのでご安心していただければと思います。

当院では初診で来院された方に関してはパノラマレントゲン写真と必要に応じて小さい部分的なレントゲン写真をお撮りしています。

パノラマレントゲン写真だけでいいのでは?

と思われがちですがパノラマレントゲン写真だと前歯に関しては首の脊椎が写り込むため不鮮明に映ってしまいます。

奥歯もカーブしているところを無理矢理まっすぐ横に映しているため歯と歯が重なって映ったりしてしまいます。

なので欠けたり痛みなどの症状がある方などは必要に応じて小さい部分的なレントゲン写真をお撮りするのです。

部分的なレントゲン写真でも2種類あって

1つは根っこの先端まで診たいときにお撮りする二等分法

もう1つは上下の歯と歯の間の虫歯を診たい時にお撮りする咬翼法

があります。

その時どこを診たいか判断してレントゲン写真をお撮りしています。

パノラマレントゲン写真上では根っこの先端に膿があるように見えて小さい部分的なレントゲン写真を撮ると意外と大丈夫だったというケースもあるので治療する時は必ずお撮りします。

もちろんその逆パターンもあります。

《パノラマレントゲン写真では何がわかる??》

・小児では乳歯の下に永久歯が埋まっているので永久歯がしっかりあるか(過不足ないか)

・スペース不足で生えてこれない永久歯がないか

・虫歯がないか

などの口の中の異常を発見します。

大人では

・虫歯がないか
・歯周病の進行度
・歯を支える骨の状態
・歯の根っこの先端の状態
・親知らずの有無や状態
・詰め物や被せ物の状態
・今までの歯の治療歴
・顎関節の状態

等多くのことがわかります。

歯周病の進行度に関しては通常の骨のラインと今の現段階のその人の骨のラインを比較すると

「えっ!?こんなに骨無くなってるの!?」

と驚かれることが多いです。

今までの歯の治療歴に関しても

「ここを以前こんな治療したのでは?」

とお話しすると

「あ〜昔やったかも…」

とその患者さん自体忘れていた治療も把握することができます。

親知らずもどのように生えているのか

骨にどの程度埋まっているのか

親知らずの周りが歯周炎を起こしていないか

下顎管(神経の管)との接触は大丈夫か

等のことがおおよそわかります。

おおよそというのも下顎管に本当に接触しているかどうかはCTを撮ってみないと正確にはわからないからです。

でも抜歯の前にCTを撮影しなくてはいけないかは判断出来ます。

パノラマレントゲン写真はメンテナンスに移行した後も半年〜1年に1回撮って前回のと比較して変わりないか判断しています。

特に親知らずを抜歯した方は術後どれくらい骨が出来ているかわかるので経過をたどっていくと面白いですよ。

「1年前は親知らずありましたね、あの時の抜歯は大変でしたね。でも今経過良くてよかった!」

などのお話しを患者さんとすることもしばしば…(o^^o)

《部分的レントゲン写真ではなにがわかる??》

先ほどお話ししましたが二等分法では

・虫歯の進行度
・歯周病の進行度
・歯の根っこの状態
・根管治療時のお薬の入り具合
・インプラント周辺の骨の状態

などを診たい時によくお撮りします。

歯の根っこの状態は治療前と治療後を比較するとどらくらい膿の大きさが小さくなっているかわかりやすいです。

また歯茎の中にある歯石もわかりやすく写り、骨のラインも顕著に写ります。

そのため歯周病治療をする際は必ずお撮りします。

歯周病治療が全て終わった方に関してはデンタル10枚法といって

奥歯、犬歯(糸切り歯)、前歯と分けて

上の歯5分割、下の歯5分割合わせて10枚撮影します。

それを撮ることによって、歯石の取り残しが無いか、無くなった骨が少しでも良くなってるかなどがわかります。

これも半年〜1年に1回撮ることによって歯周病の経過をたどることができ、特に歯周病はかなりの高確率で再発するため再発していないかなどもわかります。

なのでデンタル10枚法は歯周病治療をした歯科医師、歯科衛生士にとってとても重要なレントゲン写真です。

咬翼法ではその名の通りレントゲンの器具を咬んだ状態で撮影します。

パノラマレントゲン写真、二等分法では写らなかった歯と歯の間の虫歯がわかりやすく写ります。

視診ではわからなかった虫歯も発見できますので、え!?見た目では全然虫歯あるように見えないのに!!というところにも虫歯があったりします。

そのレントゲン写真をもとに虫歯の大きさを判断してフッ素塗布などの経過観察でいいのか、治療が必要なのかどうかを判断します。

また詰め物、銀歯などのフィットが良いかも写るので治療のやりかえが必要かどうかも判断できます。

このようにしてそれぞれ撮る用途が違います。

当院ではなぜこのレントゲン写真を撮るのか等ご説明していますが、他院ではまだまだなぜ撮るのか説明せず患者さん自体訳もわからず撮られていることが多いように感じます。

まれにレントゲン写真を撮らず虫歯治療や歯周病治療をしている歯科医院があるのが現状です。

虫歯の取り残し、歯石の取り残しを防ぐためにはレントゲン写真は必ず必要だと私は思います。

そしておもしろいのが、最初なんだなんだ?どういうことだ?

と説明を聞いていた患者さんもレントゲン写真を撮って説明を受けるたびに徐々に自分でレントゲン写真を読み取れるようになってくるのです。

そうなってくると話が早い早い。

いつもお話しをしっかり聞いてくれてるってことだなぁと嬉しく思います(*^^*)

やはりご自身のお口の中に関心を持たれることってすごく大切だと感じます。

今日歯医者さん行ったけど何て言っていたか覚えてない…

とかだと歯の大切さを知らずに過ごしてしまいますのでご自身で自分の歯を寿命を縮めてしまっていると思います。

食べることって人間にとって活力になりますし、お年寄りになってもお肉など何でも美味しく食べている方は長生きしていますし、認知症にもなりづらいです。

いくつになっても大切なご家族、友人といつまでも楽しくお話ししながら美味しくお食事することってすごく素敵なことだなと思います。

これからも私たち歯を守る歯科スタッフはみなさんの歯を大切に少しでも寿命を伸ばせるように全力を尽くしていきたいと思います!!

歯の大切さは私たちしつこいくらいお話しするので正直鬱陶しいなと感じることがあるかもしれません。笑

でもそれくらい私たちが本気でみなさんの歯を守りたいと思っているんだとご理解いただければと思います(o^^o)

私はもう歯がボロボロだし…今更どうにもならないでしょ

って思われている方!まだまだ遅くないですよ!

もしかしたら抜かなくてはいけない歯も正直あるかもしれません。

だけど残った歯を少しでも残して入れ歯、ブリッジを入れてでも噛めるようにすることが残った歯の寿命を伸ばす近道だと思います。

疑問に思ったことなど何でも当院スタッフに聞いてください⭐

みなさまのご来院心よりお待ちしております♪