みなさん、こんにちは♪
歯を守る歯科西新宿五丁目歯科衛生士の伊藤です(^^)
毎日毎日暑くて身体がダルくなりがちですがみなさん無理せずお過ごしくださいね(^O^)
さて、今回は話してるようで話してなかった親知らずについてお話ししようと思います!!
まずみなさん親知らずってよく耳にしたことがあると思いますが何かご存知ですか?
親知らずは1番奥に生えてくる永久歯です。
前から数えると8番目に生えているので歯科の中では”8番”と言ったり”智歯(ちし)”と言ったりします。
なぜ”親知らず”と呼ぶのか…
それは諸説ありますが、10代後半から20代にかけて生えてくるので親が知らないうちに生えてくるから親知らずと呼ばれているそうです。
私も20代前半専門学生の頃実習の授業で初めて親知らずが生えてきていることに気が付きました(^^;)
親知らずは、生えてこない方もいます。
元々、無い方もいますが、親知らずが横に倒れていて生えてこれなくて歯茎から顔を出せないのでレントゲン撮って初めて自分に親知らずがある事を知る方もいます。
「親知らずって抜かなくちゃダメですか?」とよく質問されます。
答えは、抜いた方がいい方もいるし、抜かなくてもいい方もいる!!です。
なんだ?どっちなんだ?と思いますよね。
ではまず
【抜かなくてもOKパターン】
・親知らずがまっすぐ生えていて、上下の歯でしっかり噛み合っている。
・親知らずがまっすぐ生えていて、しっかりハミガキが出来ている。
・親知らずがまっすぐ生えていて、他に神経を取った歯がありその歯の寿命があまり長くないかもしれないため移植用に残しておく。(※歯のサイズや残存歯根膜量によっては移植用として適応にならないため、将来的な移植前提のみの理由で保存することはあまり多くはないかと思います。)
・親知らずが横に倒れているが骨にしっかり埋まっていて感染のリスクがない。
・上あごの親知らずについて、若年者でまで生えてくる可能性がまだある場合。
上記に当てはまる方は抜かなくてもOKです!!
【抜いた方がいいパターン】
・親知らずが横に倒れて埋まっていて手前の歯を押していて今後歯並びが悪くなると想定される。
・親知らずが横に倒れて埋まっていて手前の歯との間に歯周ポケットが出来ている。
・親知らずの周りに膿が出来ていて骨を吸収している。
・親知らずが横に倒れていて半分だけ顔を出していて虫歯になっている。
・親知らずがまっすぐ生えているがハブラシが当たりにくい向きに生えていて、今後虫歯になるリスクがある。
そのままでもいいパターンと抜いたほうがいいパターンをご紹介しましたがみなさんは当てはまっているものはありましたか??
親知らずを抜く多くの場合CTを撮影しますが、下顎管と呼ばれる神経の管に親知らずが当たっている場合は2回法といって、親知らずの頭の部分だけをまず抜歯し半年後くらいにまたレントゲンを撮って親知らずの根っこが神経管から離れたら親知らずの根っこの抜歯をする手法もあります。
親知らずの根っこが神経管から離れずそのまましっかり骨に埋まっている場合は親知らずの根っこは抜歯せずそのままにする場合もあります。
抜歯時に神経管を傷付けてしまうと麻痺するリスクがあるためCT撮影は大切になります。
もちろん親知らずのCT撮影は保険適用です。
「抜歯後腫れるし痛いでしょ?」と質問もよくいただきます。
正直にお答えすると、特に下の埋まっている親知らずの抜歯後は痛いし腫れるものと捉えておいていただいた方が良いです。勿論、抜歯後全く痛くなかったとおっしゃる患者さんもおられますが、とはいえ他の抜歯と比較して、特に下あごの埋まっている親知らずの抜歯後は腫れる頻度は傾向として高いです。
抜歯後の痛みのピークとしては次の日と思われがちですが、抜歯2日後が痛みのピークとされています。
そこから数日経って徐々に痛みは和らいでいくといわれています。
抜歯後腫れるので口が開けにくくなりますので、お仕事やプライベートで忙しい時期の抜歯は避けたほうがいいでしょう。
稀に抜歯数日後から頬に青タンが出来ることもあります。
抜歯当日は稀に熱が出る事がありますので抜歯当日は特に安静にお過ごしください。
【抜歯後してはいけないこと】
激しい運動は避けてください
→代謝が良くなりすぎて血が止まりにくくなります
熱い湯船につかる
→激しい運動動揺代謝が良くなりすぎて血が止まりにくくなります
強いうがいをする
→抜歯したところのかさぶたが取れて治りにくくなります
指で穴を触る
細菌感染のリスクがあるので触らないようにしましょう
抜歯後歯磨きは周囲の歯は優しく磨き、他は普通に歯磨きしていただいて大丈夫です。
ただあまり歯磨き粉を付けてしまうとぶくぶくうがいをたくさんしたくなってしまうので歯磨き粉は少なめがいいです
抜歯後唾に血が混じる程度gは2~3日続きますが、あまりにも血がドバドバとまらないようでしたら、まずは丸めたガーゼやテッシュを傷口で20分程噛んでみてください。
それでも止まらないようでしたら歯科医院にお電話していただかえると幸いです。
よく、お酒は…?タバコは…?なんて質問もいただきます。
抜歯後しばらくは辞めていただきたいのが本音です。笑
辞めていただいたほうが傷の治りも良いですし。
ただやっぱり嗜好品を我慢するのってストレスになると思います。
当院では抗生剤は3日間お出しするのでお薬服用期間はお酒は出来る限り避けたほうがいいかもしれないですね。
タバコも出来る限り本数減らしていただけるととっても嬉しいです!笑
抜歯後約1週間後に抜糸をします。
その際抜歯した傷口の中に食べカスなどが入ってしまっている場合はシリンジをお渡しするのでご自身で自宅で毎日抜歯した傷口を洗浄していただきます。
洗浄は冷たいお水だとしみてしまう可能性があるため、ぬるま湯がオススメです
食べカスが入ってしまっていることで傷の治りが遅くなり、口臭の原因にもなりますので食べカスを全部出し切るまで何度か洗浄していただきます。
できれば毎食後洗浄していただきたいですが、出先や職場で出来ないという方は寝る前のハミガキの時には必ずやっていただきたいです。
お風呂でやると濡れても大丈夫なのでとても洗浄しやすいです♪
親知らずの抜歯は20代のうちにしておくのが1番理想です(^^)
理由としては、若いうちに抜歯しておくと傷の治りも早いからです!
そして親知らずが痛んだり歯茎が腫れたりなどを繰り返してから抜歯するより、何のトラブルも無いうちから抜歯したほうが傷の治りも早く麻酔も効きやすいです。
親知らずの抜歯はただ見て判断するというのが難しくレントゲンやCTを撮ってみないとわからないことが多いです。
まっすぐ生えていても根っこの先端が曲がっていたりすると簡単には抜けないこともしばしば…
以前に大学病院でないと抜歯は難しいと言われた方も歯を守る歯科には外科出身のドクターも居ますので抜歯出来るケースもあります。
抜くのが怖いけど抜かなくちゃ…と思っている方
抜きたいけど大学病院まで行くのは面倒…と思っている方
色々ご相談にも乗りますので一度歯を守る歯科で診査診断するのがオススメです⭐
親知らずを早めに抜歯して手前の歯の寿命を少しでも延ばしましょう!!
もちろん親知らずのこと以外でも大丈夫です!
何かわからないことがあれば何でも歯を守る歯科スタッフにご相談ください(*^^*)
スタッフ一同お待ちしております♪