みなさん、こんにちは!!
歯を守る歯科西新宿五丁目歯科衛生士の伊藤です(^^)
今日は意外とみなさん知らない入れ歯を作る工程をお伝えしていこうと思います!!
まず最初に入れ歯ってなぁに?からお話ししていきます。
入れ歯とは、歯を失ってしまったところに歯や歯茎などを補う付け外しの装置です。
入れ歯は〈部分入れ歯〉と〈総入れ歯〉の2種類あります。
〈部分入れ歯〉は欠損してしまった歯のところに入れ歯を作り、歯茎と残っている自分の歯で支持するように引っかけるように作られています。
〈総入れ歯〉は自分の歯が1本も残っていない状態で自分の歯茎にピタッとはめて使う入れ歯です。
プラス、保険で作る入れ歯と保険外で作る入れ歯があります。
保険適用の入れ歯は使用できる材料が決められていてプラスチックで作られることが多いです。
保険適用外の入れ歯は金属を使用した入れ歯(金属床)やマグネットを使用した入れ歯(マグネットデンチャー)、入れ歯の引っかけが目立ちにくい入れ歯(ノンクラスプデンチャー)など色々あります。
歯を守る歯科では初めて入れ歯を作る方はまず保険の入れ歯を作って慣れていただいて
もう少しフィットの良いものを作りたい
引っかけを目立ちにくくしたい
などご要望があれば保険適用外の入れ歯をお作りしています。
ただ入れ歯は消耗品なので1回作って一生そのまま使えるかと言われたらそうではありません。
毎日使っていると歪んできたり、すり減ってきたりするため作り替えなくてはいけません。
ですが、保険の入れ歯は半年に1回しか作製できないため、半年以内に壊れてしまった、無くしてしまったという場合は保険適用外になってしまいますので注意が必要です。
さてここからが本題。
【入れ歯を作る工程】についてお話ししていきます。
みなさん入れ歯を作るとなった時、1回型取りして次には完成すると思っている方がものすごく多いと思います。
抜歯した直後に入れる即時義歯は一度型取りしたら完成していますが、そういった入れ歯は見栄え重視のため後からしっかりフィットした入れ歯を作り替えることが多いです。
①印象採得
入れ歯を作るために型取りをするトレーを選択し、上下の歯を粘土で型取りする。
上の入れ歯だけ、下の入れ歯だけと片方作るだけでも上下の型取りが必要です。
なぜならある程度どこで噛んでいるかなどの噛み合わせや顎の位置がわからないとどのように入れ歯を作っていけばいいのか技工士さんがわからないからです。
②咬合採得
技工士さんがロウで入れ歯の原型を作製してくれるのでそれを用いて咬合採得と言われている噛み合わせの高さの記録をとります。
ここでしっかり噛んだ状態の記録をとらないとおかしな噛み合わせの入れ歯が完成してしまいます。
実はこの咬合採得が入れ歯作りで最も大切な工程です。
なので患者さんには普段噛んでいる位置でしっかり噛んでもらうことが大切になります。
③試適
②でとった噛み合わせの位置に人工の歯を並べていきます。
実際に患者さんに試し入れをしてもらい、人工の歯の大きさや見え方、噛み合わせなどを確認してもらいます。
④完成
ここでようやく完成します。
なので入れ歯を作るまでに最低でも4回は来院が必要になります。
技工所の納期や医院のアポイントの状況にもよりますが完成までに約1ヶ月〜1ヶ月半くらいかかります。
ただ入れ歯が完成して、わーいわーい♪( ´θ`)ノ
と気持ち的にはなりますが入れ歯も入れてお食事をとったり、喋ってみたりすると靴擦れのように痛くなることがあるのでその都度入れ歯の調整が必要です。
慣れるまでに何度か通っていただくこともあります。
特に下の歯茎、粘膜は薄く、舌もあるため下の入れ歯の方が慣れるまでに時間がかかると言われています。
みなさんに注意していただきたいのが
入れ歯を入れていると痛いからとずっと外した状態で歯医者さんに行っても
どこに当たって痛いのか
どこを調整する必要があるのか
がわかりにくいです。
痛くてもある程度入れ歯を入れておいていただいて、歯茎が赤くなったりしているとそこを細かく調整すると痛くなく使用できるので
歯医者さんに行く前は痛くても入れ歯を入れておいてください。
痛い場合は次回の予約まで待たずにお電話していただければ早めのご予約に変更も出来るのでそういった場合はお電話してください(^^)
ではここからは入れ歯のお手入れの方法をお話ししていきます(^^)
みなさん入れ歯用洗浄剤に漬けておけばOK!と思われている方多いですが、入れ歯をキレイに長く持たせるにはひと手間必要です。
寝る前ハミガキするのはもちろんですが
入れ歯も磨かなくてはいけません。
歯はハミガキ粉付けて磨くから入れ歯も…
と思われがちですが
入れ歯はハミガキ粉NGです!
ハミガキ粉の中には研磨剤が含まれていて
入れ歯はプラスチックで出来ているためハミガキ粉の中の研磨剤で簡単に傷が付いてしまいます。
研磨剤で傷ついた小さな傷に汚れが溜まり匂いなどの原因になります。
研磨剤が含まれていないハミガキ粉は使用しても問題ありません。
入れ歯用の歯ブラシもあるので入れ歯用の歯ブラシを使いお水でよく洗ってください。
特に入れ歯の引っかけのところはかなり汚れが溜まりやすいため念入りに洗ってください。
ここで注意していただきたいのがまれに熱湯消毒をしてしまう方がいらっしゃるのですが
入れ歯に熱湯は厳禁です!!
熱湯に入れると入れ歯が変形したり縮んでしまうので2度と使えなくなってしまいます。
必ずお水で丁寧に洗いましょう。
出来れば毎食後ハミガキ&入れ歯を洗っていただきたいのですが外出先でそれが難しい場合は
入れ歯を外した状態でぶくぶくうがいをしましょう。
入れ歯と歯茎の間や入れ歯の引っかけの部分に食べカスがよく溜まります。
1日1回寝る前は必ず丁寧に入れ歯を洗いましょう。
キレイに磨いたあとは入れ歯用洗浄剤に漬けたり、お水に漬けておきましょう。
歯医者さんで入れ歯の内側にやわらかい材料を敷いてもらった等ある場合は市販で売られている入れ歯用洗浄剤は使えないので歯医者さんで売られている入れ歯用洗浄剤を使用しましょう!!
当院にも技工所が作った洗浄5分で除菌出来る入れ歯用洗浄剤がありますのでいつでもご相談ください(^O^)
入れ歯について何かわからないこと、聞きたいことありましたら何でもスタッフにお声がけいただければと思います(^O^)
まだ自分若いのに入れ歯入れるなんて…と思っている方も
今は若い方でも入れ歯を入れている方もいらっしゃいますし、入れ歯以外の選択肢もあります。
抜けたところを放置するほうが残っている歯の予後が良くなくなってしまいますので
もう抜いてしまった方もこれから抜く方もお早めにご相談ください!!
歯を守る歯科スタッフ一同心より皆様のご来院お待ちしております(*^^*)