子供のうちから始めたい予防ケア

子供のうちから始めたい予防ケア


みなさんこんにちは!

歯を守る歯科西新宿五丁目の歯科衛生士の園川です♬

だんだん暑くなってきていて夏目前ですね。。長そで着ると暑くなるし、半袖だと少し肌寒いので、着る服に毎日迷ってしまいます^^;

さて、今回は子供のうちから始めたい歯科の予防ケアをテーマに書いていこうと思います!

一生使う歯を守るために、今こそ始めるべき習慣

子どもの歯の健康は、その場限りの問題ではありません。乳歯の状態や口腔習慣は、将来の永久歯の健康、さらには咀嚼・発音・顎の発達、そして全身の健康にまで影響を及ぼします。

日本では近年、子どものむし歯罹患率は減少傾向にありますが、一方で「予防歯科」に対する認識はまだ十分とは言えません。

このコラムでは、成長段階に応じた予防ケアの具体的な方法や、家庭・歯科医院の役割を交えて書いていきます。

1. 子どもの歯と口の発達を理解する

虫歯の無い歯

● 乳歯は永久歯の“設計図”

乳歯は生後6か月ごろから生え始め、3歳ごろには20本がそろいます。乳歯には、永久歯の位置を確保するスペース保持や噛む機能の発達、発音や顔面の成長をサポートする重要な役割があります。

むし歯や早期脱落によってこの役割が果たせなくなると、永久歯の位置異常や歯列不正、咬合不良につながるおそれがあります。

● むし歯は「感染症」である

むし歯菌(ミュータンス菌)は唾液を介して他者から感染します。特に1歳半〜2歳半の間は「感染の窓」と呼ばれ、この時期に保護者が口移しや同じスプーンを共有することで、むし歯菌が定着するリスクが高まります。

2. 成長段階別・予防ケアのポイント

【乳児期(0~2歳)】

・ガーゼでの歯みがきの導入
歯が生え始めたら、濡らしたガーゼやシリコンブラシで清拭を開始。歯みがきを楽しい習慣にしましょう。

・スキンシップを重視
親子のふれあいを通じて「お口を触られること」に慣れさせましょう。

・感染予防の意識を
大人のスプーンや箸を共有しない、キスなどで唾液を移さないよう注意します。

【幼児期(3~6歳)】

・フッ素配合歯みがき粉の使用開始
1000ppm程度の子ども用歯みがき粉で1日2回、保護者による仕上げみがきも継続しましょう。

・歯科デビューを!
3歳児健診だけでなく、かかりつけ歯科医院での定期チェックをスタート。

・生活習慣の確立
食事時間を決め、だらだら食べを防ぐことが大切。ジュースより水やお茶を基本にします。

【学童期(6~12歳)】

・歯の生え変わりに注意
生え始めの永久歯(特に6歳臼歯)はむし歯になりやすいため、フッ素塗布やシーラント(溝を埋める処置)も効果的です。

・自立と支援のバランス
子どもが自分で歯みがきできるようになる一方で、見守りやチェックを怠らず、時には一緒に磨くようにするとよいです。

・歯並び・噛み合わせの確認
顎の成長や指しゃぶり、口呼吸などが歯列に影響するため、歯科医院での定期的な咬合チェックが重要になります。

3. 歯科医院でのプロフェッショナルケア

歯科医院の定期検診

● 定期健診

最低でも半年に一度、できれば3~4か月に一度の受診が理想です。むし歯の早期発見・咬合チェック・プロの清掃(PMTC)を通じて、健康な状態を長く保てます。

● フッ素塗布とシーラント

歯科医院では高濃度(9000ppm程度)のフッ素を塗布可能。6歳臼歯や奥歯の溝にはシーラント(予防填塞)を施すことで、むし歯予防効果が高まります。

● 保護者への口腔指導

仕上げみがきの方法、食生活アドバイス、歯ブラシの選び方など、保護者向けの教育も欠かせません。

4. 予防は「家庭」と「医院」の連携で

子どもの予防ケアは、家庭での毎日のケアと、歯科医院での専門的ケアの両輪があって初めて効果を発揮します。

家庭では歯みがき習慣や食事内容の管理が最も重要であり、医院ではリスク評価や専門的処置が行われます。

加えて、「子どもが歯医者を嫌いにならない」ことも大切です。

痛くなってから行く場所ではなく、「健康をチェックする楽しい場所」というイメージづけを保護者が意識しましょう。

5. 保護者に求められる役割

・仕上げみがきは小学校中学年まで。

歯ブラシを持った歯科衛生士

子どもが一人で磨けるようになるのは10~12歳ごろ。それまでは保護者のチェックが必要です。

・良い食習慣の指導者に

甘いおやつや間食の与え方は、親のスタンス次第で大きく変わります。時には「おやつの質よりタイミング」がカギになります。

・生活習慣と健康の関連づけを

早寝早起き、よく噛む習慣、正しい姿勢など、歯の健康と密接に関係する生活習慣も意識しましょう。

まとめ:小さな積み重ねが、一生の宝に

予防歯科は「むし歯を防ぐ」だけのものではなく、子どもの健全な発育を支えるための土台です。特に現代は、軟食化・姿勢不良・スマホ習慣などが歯列不正や口腔機能の低下を招く要因にもなっています。だからこそ、「今、何をするか」が将来の健康を左右するのです。

子どもの口の中は、小さな宇宙のようなもの。きちんとケアすれば、どこまでも輝く未来につながります。

保護者と歯科医院が手を取り合い、子どもたちの健康な成長をサポートしていきましょう。

歯を守る歯科では、お子様が楽しく通っていただけるように診療台に座るところからトレーニングをしています。また歯磨きをしたり、治療の練習をして上手にできるようになってから治療に入ります。まずは、お子様に歯科医院は楽しいところだと思っていただきたいと思っております。

上手にできたら、ご褒美がありますよ☆

是非ご来院くださいね。スタッフ一同心よりお待ちしております(*^^*)