みなさん、こんにちは♪
歯を守る歯科西新宿五丁目歯科衛生士の伊藤です(^O^)
今回はなぜ歯を守る歯科では定期的にハミガキチェックをするのか!?
についてお話ししていきます^_^
当院では初診の方や継続的に来院していただいている患者さんに月に1回は歯全体をピンクに染め出ししてハミガキチェックを行っています。
みなさんも昔小学生の頃などにされたことあるのではないでしょうか?
他の歯科医院さんでも同じように染め出ししているところあるかと思います。
みなさん毎日習慣化しているハミガキ
自分は磨けている、自分はしっかりできている
と思われている方多いはずです。
でも染め出しすると案外磨き残しが多かったりします。
多くの方が染め出しされた自分の歯を見て
「こんなに!?」と驚かれています。
「もっと磨けていると思ったからショック…」
なんてお声も…
当院の染め出し液は2色に染まるものを使用しています。
ピンク:今日の磨き残し
青:1週間くらいずっとある磨き残し
なので見ると一目瞭然。
青く染まっているところは自分が普段磨けていない、歯ブラシを当てるのが苦手なところだと思います。
なのでそこを普段から意識して歯ブラシを当てていただけると青く染まることが無くなります!
そして私たちのチェックする項目として
”歯と歯茎の境目”に汚れが残っているかです。
ハミガキの時に1番大事なのは歯と歯茎の境目になるのでそこがしっかり磨けていないと歯周病や虫歯のリスクが上がります。
なのでハミガキの時に
”歯半分”
”歯茎半分”
のところに歯ブラシを当てて磨くと良いでしょう。
プラスで言うと歯茎の中に歯ブラシの毛先が入るように歯ブラシを斜め45°くらいに当てて磨くと歯茎の中のプラークも取れて歯茎の炎症がより落ち着きます。
そして当院に通われている方はもう何度も言われたことがあると思いますが
「今日の磨き残しは◯◯%です!」
と伝えられていると思います。
先日「この数値って適当ですか?」
と患者さんから質問をいただいてビックリ!!笑
これはちゃんとした計算方法があります!!
この%はPCR(プラークコントロールレコード)
と言われており
1本の歯に対して頬側、内側、両サイドと4分割してチェックしています。
1本1本どこにプラークが残っているかチェックしていき
チェックした数÷(今残っている歯×4)×100
で◯◯.◯%まで計算してみなさんにお伝えしています。
このPCRですが20%以下を目標にしましょうと言われており
20%以下になると虫歯や歯周病のリスクが下がります。
当院ではこのPCRが20%以下にならないとメンテナンスの期間を半年とかにのばしません。
患者さんから
「もう治療終わったのにまた来月来なくちゃいけないの?」
と言ったお声もいただきます。
治療終わったんだから次半年くらいでいいでしょ!となるお気持ちもすごくわかります。
ただご自身のハミガキができていない状態で次半年後です。
となると半年後どうなっていると思いますか?
虫歯になりやすい方はまた虫歯になっているでしょうし
歯周病治療した方はまた歯周病が再発していることでしょう。
当院としては今残っている歯を1本でも残したい
という気持ちが強いためハミガキが出来ていない状態の方のメンテナンス期間は短いです。
なので患者さんによってメンテナンスの期間は全然違います。
月に1回メンテナンスの方もいらっしゃいますし
3ヶ月に1回、半年に1回の方もいらっしゃいます。
ハミガキチェックのPCRが良くても歯周病のリスクや虫歯のリスクが高い方は半年に1回のメンテナンスではなく
4ヶ月に1回のメンテナンスで来ていただいたりして
少しでも再発のリスクを減らすよう心掛けています。
そして当院ではハミガキチェックのPCRがせめて30%台にならないと
虫歯の治療や歯周病治療、外科処置を行いません。
理由としてはハミガキが出来ていない状態で虫歯治療をしてもまた同じように虫歯になるからです。
虫歯ってなぜなると思いますか?
唾液の酸性などと理由もありますが、1番はハミガキが出来ていないからです。
1回で治療が終わる白の詰め物(プラスチック)や銀歯は天然歯(自分の歯)と比べて汚れが付きやすく落ちにくいと言われています。
天然歯の時に落とせなかった汚れが詰め物や銀歯になって汚れが落とせると思いますか??
なので当院では自分でハミガキが上手に出来るようになったら治療をしていきます。
もちろん今すぐ治療しないと痛みが出てしまう可能性がある歯に関してはすぐ治療しますが
緊急性の無い虫歯は高濃度のフッ素を塗布し続けて
ハミガキができるようになるのを待ちます。
では歯周病治療は?
詰め物をするわけではないのになぜ?
と思いますよね。
歯周病治療では、麻酔して歯茎の中に小さい器具を入れて歯の根の歯石を取り除いていきます。
ハミガキが出来ていないと器具を入れる際に汚れを歯茎の中に押し込んでしまいますし
歯周病治療後は器具を入れたことによって今までより少し歯茎が開いている状態になるので
歯周病治療後ハミガキが出来ていないと広がっている歯茎の中に汚れがどんどん入っていき
治りが悪くなって悪化してしまいます。
歯周病治療後ご自身でのハミガキがしっかり出来ていると治りが良く結果も良くなります。
それほど歯茎って繊細で正直なんです。
外科処置をするにもハミガキが出来ている患者さんと出来ていない患者さんで術後の治りが全然違うとされています。
お口の中は1つのお部屋ですのでお口の中が清潔であればあるほど術後の痛み、治りが違うので
当院では親知らずの抜歯も含め、全ての抜歯、インプラント、移植、歯周再生療法をする患者さんにはしっかりハミガキが出来てからの処置になります。
なのでハミガキが出来ていないと治療がどんどん先延ばしになってしまいます。
それほどハミガキは大切なので当院では染め出ししてハミガキチェックを行っているのです。
汚れって目で見てもわかりにくいですからね。
染め出しすることで普段どこが磨けていないのかとかわかりやすくなります。
ハミガキの大切さ
今残っている歯を1本でも長く残すこと
これを理解していただけると当院スタッフとしてとても嬉しく思います(^^)
今月もまた染め出しチェックやるのか…
と思われるかもしれませんがご自身のハミガキを見直すいい機会だと思って一緒に確認していただけると嬉しいです!!
ハミガキに関して
その他疑問点などございましたら歯を守る歯科スタッフに何でも聞いていただければと思います(^^)
みなさまのご来院心よりお待ちしております(^O^☆♪