みなさんこんにちは!
歯を守る歯科西新宿五丁目の歯科衛生士の園川です^^
みなさんは「朝起きたらなんだか肩が凝っている…、あごにも少し違和感が…」そんな経験はありませんか?
もしかすると睡眠時に歯ぎしりをしてしまっているかもしれません。
特に、歯ぎしりとストレスは関係しているとされています。今回は歯ぎしりととストレスの関係、GABAの効果について書いていきます。
目次
GABAと歯ぎしり〜ストレス社会における神経伝達物質の可能性〜

現代社会において、「ストレス」はあらゆる健康問題の原因とされています。睡眠障害、消化不良、心の病気、そして意外にも「歯ぎしり」までもがストレスと密接に関連しています。歯ぎしりは就寝中に無意識に行われることが多く、放置すると歯のすり減り、顎関節症、頭痛などさまざまなトラブルを引き起こします。
その歯ぎしりの背景にある要因のひとつとして注目されているのが、「GABA(ギャバ)」という神経伝達物質です。GABAは、私たちの脳内で「抑制系」として働き、過剰な興奮を抑えるブレーキの役割を担っています。この記事では、GABAの基本的な働きと歯ぎしりとの関係、そしてそれを踏まえた対策について解説します。
GABAとは何か?
GABA(γ-アミノ酪酸)は、脳内に存在する代表的な抑制性神経伝達物質です。私たちの脳内では、常に情報が神経細胞間を行き交っていますが、その際に「興奮系」と「抑制系」のバランスがとても重要になります。GABAはそのうちの抑制系に属しており、脳の過活動を抑えることで、リラックスや安眠、ストレス軽減に寄与しているのです。
GABAは体内でも合成されますが、加齢や過剰なストレスによってその分泌量が低下すると言われています。また、GABAの機能がうまく働かないと、神経の興奮が抑えきれず、不安や緊張、イライラといった精神症状を引き起こしやすくなります。
歯ぎしりとは? そのメカニズムと原因
歯ぎしり(医学的には「ブラキシズム」)は、無意識のうちに上下の歯を強くこすり合わせたり、噛みしめたりする習慣のことを指します。特に就寝中に多く見られ、本人は気づかないまま症状が進行することも少なくありません。
歯ぎしりの主な原因は以下のように考えられています。
- ストレスや不安
精神的な緊張や抑圧が、夜間の無意識下での筋肉緊張として現れ、歯ぎしりを引き起こす。 - 噛み合わせの不調
噛み合わせの悪さが無意識の調整行動として現れることもあります。 - 睡眠障害
睡眠の質が低下していると、レム睡眠中の異常運動として歯ぎしりが出やすくなります。
ここで注目されるのが、「ストレス」や「睡眠」との関連です。これらはGABAの働きとも密接に関係しているため、GABA不足や機能低下が歯ぎしりを助長している可能性があるのです。
GABAと歯ぎしりの関連性
GABAは、不安を和らげ、心身をリラックスさせる作用があります。そのため、GABAが適切に分泌され、神経の興奮を抑えることができれば、就寝中の筋肉緊張、ひいては歯ぎしりも軽減される可能性があります。
近年の研究では、ストレスや不安が強い人に歯ぎしりの頻度が高い傾向が見られ、その背景にGABAの働きが関与していると考えられています。具体的には、GABAの分泌が減少すると脳の興奮状態が続き、睡眠中にも筋緊張が高まり、結果的に歯ぎしりという行動に現れるというメカニズムです。
また、GABAは睡眠の質にも影響を与えます。GABAがしっかり分泌されていれば、深い眠りに入りやすく、体も脳もリラックスできます。しかし、GABAが不足すると睡眠が浅くなり、レム睡眠中の異常運動として歯ぎしりが起こるリスクが高まるのです。
歯ぎしり対策としてのGABA摂取

では、GABAを補うことで歯ぎしりを予防・軽減できるのでしょうか?
現在、市販されているGABA入りのサプリメントやチョコレート、飲料などが人気を集めています。これらの食品にはGABAが配合されており、リラックス効果や睡眠の質向上を目的としています。ただし、GABAは血液脳関門(Blood-Brain Barrier)を通過しにくいため、摂取したGABAがそのまま脳に作用するかについては、科学的に議論があります。
それでも、GABA摂取によって「気分が落ち着く」「眠りやすくなる」と感じる人が多いことから、間接的な効果は期待できると考えられています。特に睡眠の質が向上すれば、それに伴って歯ぎしりも減少する可能性は高いでしょう。
歯科と連携した総合的アプローチ
GABAの働きを意識しながらも、歯ぎしり対策には多角的なアプローチが必要です。以下の方法も併用することで、より高い効果が期待できます。
- マウスピースの使用
夜間用のナイトガードを装着することで、歯や顎へのダメージを軽減できます。 - ストレス管理
瞑想や深呼吸、軽い運動などでストレスを溜め込まない生活を心がけましょう。 - 睡眠環境の見直し
寝室の照明、室温、寝具などを整え、深い眠りが得られるようにすることも重要です。 - 歯科医院でのチェック
噛み合わせの異常や歯の摩耗状態を専門家に確認してもらい、早期対応を図ることが大切です。
まとめ
GABAは脳内のバランスを保ち、リラックスや睡眠の質向上に大きく関与しています。その働きが弱まると、ストレスによる歯ぎしりが起きやすくなります。GABAの摂取や日々のストレス管理、睡眠の見直しなどを通じて、歯ぎしりの予防・軽減に取り組んでいくことが求められます。
歯ぎしりは単なる癖ではなく、身体と心のサインです。GABAをキーワードに、自分の生活を見つめ直し、健やかな毎日を送りましょう!
歯を守る歯科では、GABAが含まれているトマトジュースを販売しております。
みなさまのストレス軽減、歯ぎしりの予防の一助となれたらと思います!
気になる方は是非スタッフにお尋ねくださいね♪

ご来院心よりお待ちしております。