抜歯になった後どうなるの?

抜歯になった後どうなるの?


みなさんこんにちは!!

歯を守る歯科西新宿五丁目歯科衛生士の伊藤です(^^)

今回は、惜しくも抜かなくてはいけなくなった歯を抜いた後はどうすればよいのか…についてお話ししていきます。

みなさんご存知の方が多いように歯を抜いた後は

ブリッジや入れ歯インプラント3つの治療がありますね。

ではみなさんそれぞれのメリット、デメリットはご存知でしょうか?

案外そこまでは知らない方は多いのではないかと思います。

【抜歯にいたる原因】

ではなぜ歯を抜かなくてはいけなくなるのでしょう?

歯を失う原因は大きく分けて2つあります。

1つは虫歯です。

そしてもう1つは歯周病です。

この2つの病気が原因でほとんど歯が抜けてしまいます。(もしくは歯を抜かなくてはいけなくなってしまいます)

虫歯になっても治療をすれば痛みはなくなりますが、削った部分は元には戻りません。

何度も治療を繰り返すとどんどん自分の歯が小さくなり、被せ物が大きくなります。

そして最終的には抜歯になってしまいます。

前回お伝えした、歯の寿命における最終ステージの歯(神経を取った歯)は抜歯の一歩手前なので注意が必要です。

また歯周病が進行していくと歯がグラグラしてきて痛みなく突然抜けることもあります。

歯周病初期は自覚症状が無いため定期的な歯周病の検査が必要です。

【歯の神経を失うことによるデメリット】

前回お伝えした神経を取らない方がいい理由覚えていらっしゃいますか??

覚えてない方はまたここでぜひ覚えてください!

・神経を取った歯は根っこが脆く、枯れ枝のように折れやすくなります。

・神経を取った歯は虫歯になっても痛みが出ないため根の深くまで虫歯になっても気づかないため虫歯の発見が遅れます。

・根っこの先端の骨が膿んできます。

これはいつ膿むか痛みが出るか出ないかわかりません。

この3つのトラブルがあるため神経を取らないほうがいいと言われています。

【歯を抜いたまま放置することの危険性】

歯が抜けたままにする方がいらっしゃいますが歯が抜けた状態で放置するとどうなると思いますか?

最初は見た目が気になる、歯が無いからそこでは噛めないといった症状で済みますが徐々に気づかないうちに口の中が変化して、他の歯に悪影響を及ぼします。

どんな悪影響があるかというと…

周囲の歯が倒れてきます。

また咬みあっていた歯も咬み合う部分を失って歯が飛び出してきます。

これは歯を失って1年、2年と時間が経過すると徐々に起こってきます。

進行もゆっくりなので自分で気づくことはほとんどなく数年後レントゲンをみて初めて気づくケースもあります。

そして咬み合わせが変わるため、咬みづらくなったりその影響で顎関節がおかしくなりアゴが痛くなったりもします。

倒れた歯は矯正でしか元に戻せません。(ただし矯正でも限界があります)

そしてもう1つは、人は歯が抜けると無意識に抜けた方とは反対の歯で咬む癖が起こります。

それによって片方ばかりで咬むと咬んでいる方の歯の負担が約2倍になります。

もし神経を取っている歯がある場合は負担に耐えられず根っこが折れてしまう可能性もあります。

また片方ばかりで食事をすると、顔の筋肉の変化や顎関節の変化が起こるため顔の見た目が左右で変わってくることもあります。

奥歯で見えないからいい。まだ咬めるからいい。

と思われる方も多いですが長期的に見るとデメリットしかないので早めの治療が望ましいです。

【ブリッジ・入れ歯・インプラントの違い】

さてこれからブリッジ、入れ歯、インプラントのメリットやデメリット、機能などについてお話ししていきます。

まずはこちら⇩

①ブリッジとは…

ブリッジとは抜いた歯の両隣の歯を削って、抜いた歯のところにダミーの被せ物がくるように両隣の歯の被せ物と一体になったものです。

つまり両隣の歯を支持として人工の歯を支えます。

ただ抜けた歯の数が多かったり、支えとなる歯の状態が悪いとブリッジができないケースもあります。

【ブリッジのメリット】

接着剤で固定するため取り外す必要がないため日常生活で使い勝手がいいです。

食事の時も天然の歯とほぼ同じように咬むことができます。

【ブリッジのデメリット】

支えている歯に1.5倍ずつの負担がかかり、根っこが折れたりする可能性があります。

特に神経を取っている歯は折れて抜歯になるケースが多いです。

ブリッジにする際健康な歯も削る必要があり、虫歯ではないのに大きな虫歯になった歯と同じくらい削らなくてはいけません。その分歯の寿命が短くなります。

ダミーの歯と歯茎の間は食べ物が詰まりやすいためしっかり歯間ブラシでよく清掃する必要があります。

②入れ歯とは…

プラスチックで歯、歯茎を作って残っている歯に金属の引っかけをかけて固定する治療です。

【入れ歯のメリット】

入れ歯の引っかけをする部分は少し削らなくてはいけませんが、ブリッジほど大きく削ることはありません。

ブリッジは前後の歯だけで支えるのに対して、入れ歯は歯茎も支えになってくれるので引っかけをかけている歯の負担が多少軽減してくれます。

【入れ歯のデメリット】

保険の入れ歯の場合、入れ歯を引っ掛けるクラスプと呼ばれる部分が銀色の金具となり、入れ歯の設計やお口の状態によっては見た目で入れ歯を入れていると周囲の人にバレてしまいます。

食べ物が詰まりやすく毎食後取り外して洗わなくてはいけません。

そして入れ歯の大きさによっては慣れるまで喋りにくかったり、歯茎に靴擦れのような傷が出来たりと何度か調整が必要なこともあります。

外した入れ歯は入れ歯用歯ブラシを用いてしっかり汚れを落とし夜寝る前は入れ歯用洗浄剤に漬けておく必要があります。

③インプラントとは…

骨に金属のチタンを入れて人工の歯の根を作り、その上に被せ物を被せる治療です。

【インプラントのメリット】

インプラント最大のメリットが他の歯に負担がかからないことです。

取り外す必要がないため自分の歯と同じように咬めます。

お煎餅のような硬いものもしっかり咬むことが出来ます。

【インプラントのデメリット】

ブリッジ、入れ歯は保険適用、保険適用外のものと選ぶことが出来ますが、インプラントは保険適用外の治療となります。

歯茎を切開したり等外科処置があるため糖尿病や高血圧等病気がある方は内科の先生の許可がないと治療出来ません。

インプラントを入れた後ご自身のセルフケアを怠るとインプラント周囲炎というインプラントの歯周病に感染し痛みを伴い、抜けることもあります。

インプラントを入れた後は、半年〜1年に1回はインプラントのメンテナンスを受ける必要があります。

以上この3つが歯が抜けた後にする治療です。

そして注意が必要なのがどの治療も歯を抜いた後どの治療にするか決まってからの抜歯になります。

その後の治療をどうするか決まっていないのに歯を抜いてしまうと前述した他の歯の悪影響に繋がってしまう可能性があります。

人それぞれライフスタイル、経済状況、残っている歯の状況によって合う、合わないがあるためしっかり歯医者さんで相談が必要になってきます。

歯を守る歯科ではどうしよう。と悩んでいる患者さん1人1人と向き合い、一緒に悩んだり、提案したりしてその人が納得いく治療を心がけています。

治療が終わった後、よかった!と患者さんの笑顔を見ると私たちもとても嬉しくなります。

人はみんなステキな笑顔をお持ちですのでその笑顔を1人でも多く見たいなと思っております。

少しでも歯に対して不安なことわからないことがあれば何でも歯を守る歯科スタッフにお話ししていただければと思います♪