みなさんこんにちは♪
歯を守る歯科西新宿五丁目歯科衛生士の伊藤です(^∇^)
今回は”保険診療と自費診療の違い”についてお話ししようと思います(^^)
まず…
《保険診療とは》
患者さんの医療負担割合が3割、2割、1割となっておりその割合は年齢によって変わってきます。
残りは自治体、国が負担しています。
保険診療は厚生労働省が定めた細かいルールがあり、虫歯治療などで使用できる材質なども決められています。
歯や歯茎の痛み腫れを治す、噛めるようにするための必要性最低限の治療に限られています。
保険診療でできる治療としては、
・虫歯治療
・歯周病治療
・根管治療
・抜歯
・銀歯の詰め物や被せ物(一部白い被せ物適用あり)
・入れ歯
があります。
〈保険診療のメリット〉
比較的安価で治療ができます。
〈保険診療のデメリット〉
使用する薬剤、材質等自費診療に比べると性質が落ちる。
厚生労働省の細かいルールや条件を満たしていないと保険診療にならない。
保険のルールに沿って治療していくので来院回数が多い。
日本は海外に比べると保険がきくので安価に歯科治療できるのに虫歯大国と言われています。
それはいったいなぜでしょう?
その原因は、定期検診に行かないからです!!
痛みが出たら行く。
この前まで痛かったけど痛みが治ったから行かない。
そんな方がまだまだ多くいらっしゃいます。
海外では歯科治療で保険がきかず高額な医療費になるためみなさん定期検診に行かれていますし、虫歯にならないために毎日フロスをしています。
おそらく日本人はそういった危機感が無いのかなと感じます。
虫歯になったら歯医者行って治してもらえばいいや。
治療となっても保険きくしそんなたいした額じゃないでしょ。
そう思っている方はすごく多いです。
以前のコラムから何度も言いますが、削った自分の歯は元には戻りません!詰められているのは人工物です!
そして歯周病は痛みなくどんどん進行します!
自覚症状が出る頃には手遅れと言っても過言ではありません。
それに虫歯治療や根管治療をするより数ヶ月に1回の定期検診のほうが断然値段は安く済みます!!
虫歯の治療はプラスチックか銀歯の大きさなどによって値段は変わってきますが1回の治療あたり¥2,000〜¥5,000程度になります。
根管治療も何度か治療回数かかりますし、1回あたりの治療費は安く済んでも最終的な被せ物で¥5,000以上はします。
それに比べて定期検診は1回あたり¥3,000〜¥4,000です。
そう考えると数ヶ月に1回しっかり定期検診に行った方が安いと思いませんか??
せっかく保険診療で定期検診が出来るのになぜ数ヶ月に1回でいい定期検診に来ないのでしょうか…(T_T)
みなさん美容院には定期的に行くのになぜ歯医者には定期的に行かないのでしょう??
日本人はまだまだ歯医者に対しての優先順位が低いなと感じます。
一生自分の歯で美味しく食べるためには毎日のご自身でのハミガキと定期検診です。
歯を失ってからでは遅いのでしっかり定期検診に行きましょう(^O^)/
また、保険治療で痛いところだけを治す突貫工事を繰り返していると、やがてお口全体の利益を損なう場合が多々あります。以前のコラムでもお伝えした通り、1本の歯は治療できる回数に限りがあるため、やがて抜歯に至ることが多いです。
特に保険治療では歯を残すための方法・手段が極めて限定されており、抜歯せざるを得ないケースが多いです。歯を抜くとそこを補うためにブリッジ・入れ歯・インプラント等を行なう必要が発生し、それ自体が治療代・医療費が増えるだけでなく、やはり天然のご自身の歯と比較すると咀嚼効率や噛み応えが低下し、QOLも下がってしまいます。
次に自費診療についてお話ししたいと思います。
《自費診療とは》
公的医療保険の対象とならない診療のことです。
厚生労働省が定めた細かい使用材質などを使わず治療した場合自費診療となります。
例えば、
・審美目的とした矯正治療
・ホワイトニング
・マイクロスコープを使った治療
・セラミック等の詰め物や被せ物
・歯のクリーニング
も自費診療となります。
〈自費診療のメリット〉
コストパフォーマンスに合った質の高い治療が受けられる。
セラミック等汚れの付きにくいものを被せることによってその歯自体を長持ちさせることができる。
〈自費診療のデメリット〉
保険診療に比べて費用が高い。
歯科医院によって費用が違う。
保険治療は疾病に対する処置を前提としている為、審美目的(=見た目目的は)保険治療の対象にならないです。昨今、保険で白い歯が可能になったと広告されておりますが、これは法律上完全にアウトな表現とは個人的に思います。この白い歯はCADCAM冠、CADCAMインレーと呼ばれるもので、平たく言うとプラスチックの詰め物・被せ物です。これらはメリットとしては白いのみと考えています。プラスチックは汚れが着きやすく二次的な虫歯の助長因子になること、他の材料と比較すると群抜きで割れやすいこと、材料にもよりますが外れやすいこと等、どうしてもデメリットが多いです。
女性などで見た目が気になり銀歯は嫌だけど経済的に自費の材料は厳しいという方にとっては有効な選択肢とは思いますが、歯のことを考えると積極的にお勧めすることはあまりないです。
金属の材料代が高騰しており、銀歯だけでは国の医療費が圧迫する中での苦肉の策とは思いますが難しいところですよね…。
ところで、保険診療に比べて費用が高いとお伝えしましたが、歯科の自費診療も診療内容によっては医療費控除の対象となる場合があります。が、こちらに関しては個々人の年収等により変わり得る為、我々医療者ではなく税理士や税務署の方々等、税に関して精通されている方に伺っていただければ幸いです。
この前も患者さんとお話ししたのですが
保険診療だと抜歯してブリッジになること
自費診療だとマイクロスコープを使用して根管治療と部分矯正になること
を全てお伝えした上で患者さんもかなり悩まれていました。
抜歯して両隣の健康な歯を削りたくない…
でも自費診療だとお金が…
とおっしゃっていました。
聞いていて私もすごくお気持ちわかりました。
その患者さん悩まれているということは両隣の健康な歯を削るデメリット、自費診療のほうが今後他の歯も長持ちすることをしっかり理解されています。
私はそれだけでなんだか嬉しい気持ちになりました。
結局そのお話しは一度家に持ち帰ってもう少し考えるという結果になりましたが
帰り際、「今費用はかかるけど今後のことを考えると日割りにすると安いよね」
とおっしゃっていました。
その通りなんです!!”今は高い”と思われるかもしれませんが、今後長持ちすること、長い目で見ると安いのです!
保険診療は”今は安い”かもしれませんが、長い目で見ると長持ちはしません。
数年後にまたやりかえる可能性が高いのでその分歯にも負担はかかります。
以前コラムでもお伝えしましたが、1本の歯に対する治療出来る回数は7回です。
7回を超えるとほぼ抜歯になります。
抜歯になるとまたそこでブリッジ、入れ歯、インプラントと選択しなくてはいけませんし、どれにするにもお金はかかります。
なので、みなさんも今後治療をする際長い目で見て判断するといいかもしれません。
人生100年時代と呼ばれる今まだまだ長生きする方はたくさんいらっしゃいます。
これからの人生まだまだたくさん美味しい物を食べたいと思いませんか?
自分の歯で一生美味しく食べるために自分の歯は自分で大切にしなくてはいけません。
定期的にメンテナンスに通って1本でも多く自分の歯を残しましょう!!
そのために私たち歯を守るスタッフも協力させていただきます(^O^)/
何でもご相談ください♪
みなさんのご来院心よりお待ちしております♪