みなさんこんにちは！
歯を守る歯科西新宿五丁目の歯科衛生士の園川です^^

寒い日が続いておりますが、体調は崩されていないですか？疲れがたまっていたり、寝不足が続くと歯や歯肉が痛む事があります。

今回は免疫力と歯の痛みについて書いていきます。

免疫力と歯の痛みについて

免疫力が低下すると歯が痛むことがあるという現象には、免疫系と口腔内の健康が密接に関連していることが背景にあります。

免疫系は体内の細菌やウイルス、異物から体を守る役割を担っていますが、免疫力が低下すると、これらの防御機能が弱まり、様々な健康問題が引き起こされます。口腔内も例外ではなく、免疫力が低下することで歯や歯肉に影響を与え、痛みや不快感を感じることがあるのです。

1. 免疫力と口腔内の健康

免疫力は体の防御機構として、外部からの攻撃に対して戦う役割を果たします。口腔内は細菌が豊富に存在する部位であり、常に免疫系の働きが重要です。例えば、歯周病や虫歯は、口腔内での細菌の繁殖が原因となりますが、免疫力が低下するとこれらの細菌が制御されにくくなり、歯の痛みを引き起こす可能性があります。

免疫力が低下する原因としては、過度なストレス、栄養不良、睡眠不足、喫煙、慢性的な疾患（糖尿病やがんなど）、または免疫抑制剤の使用が挙げられます。これらの要因が重なると、口腔内の健康も損なわれ、歯痛や歯肉の炎症などの症状が現れることがあります。

2. 歯周病と免疫力

歯周病は、歯を支える歯茎や骨が炎症を起こす疾患であり、主に細菌によって引き起こされます。通常、免疫力が正常であれば、口腔内の細菌の活動は抑制されていますが、免疫力が低下すると、歯周病菌が活発になり、歯茎に炎症を引き起こします。この炎症が進行すると、歯周病が悪化し、歯の痛みを感じることがあります。

歯周病の初期症状としては、歯肉の腫れや出血、歯のぐらつきなどが見られます。免疫力が低いと、これらの症状が進行しやすく、最終的に歯を失う原因にもなることがあります。

3. 虫歯と免疫力

虫歯も免疫力の低下と密接に関連しています。虫歯の原因となるのは、口腔内に存在する虫歯菌（主にミュータンス菌）です。免疫系が正常に働いていれば、これらの細菌の増殖を抑えることができますが、免疫力が低下していると、細菌が増殖しやすくなり、虫歯が進行することになります。虫歯の進行によって歯の内部の神経が刺激され、歯痛を引き起こすことがあります。

また、免疫力が低下すると、口腔内の粘膜が弱くなり、傷が治りにくくなります。これにより、虫歯が悪化し、痛みが増すことがあります。

4. 口腔内のカンジダ症

免疫力の低下に伴い、口腔内にカンジダ菌（真菌）が過剰に繁殖することがあります。カンジダ症は、白い斑点や痛みを伴う症状を引き起こすことがあり、口腔内の粘膜が炎症を起こすと、歯の痛みや不快感が生じることがあります。カンジダ菌は通常、健康な免疫系によって制御されていますが、免疫力が低下すると、その制御が効かなくなり、カンジダ症を引き起こします。

5. 免疫力低下による歯痛の原因

免疫力が低下することによって、歯や歯茎に痛みが生じる原因は、主に次のようなものがあります。

細菌感染

免疫力が低下すると、口腔内での細菌の活動が活発になり、歯周病や虫歯が進行し、歯の痛みが引き起こされる。

炎症反応

免疫力が低いと、炎症を引き起こす物質が正常に制御されず、歯肉や歯の周囲の組織に炎症が広がり、痛みを感じる。

歯の神経の圧迫

歯周病や虫歯が進行すると、歯の神経に圧迫がかかり、痛みが生じることがある。

粘膜の障害：免疫力が低下すると、口腔内の粘膜が弱くなり、傷つきやすく、カンジダ症やその他の感染症を引き起こすことがある。

6. 免疫力向上と口腔ケア

免疫力を高めることは、歯の健康を守るために非常に重要です。以下のような方法で免疫力を強化することができます。

○バランスの取れた食事

栄養バランスが取れた食事を摂取することで、免疫力を高め、口腔内の健康も保つことができます。特にビタミンCやビタミンD、亜鉛などが免疫力をサポートします。

○規則正しい生活

十分な睡眠と適度な運動を心がけることが、免疫力の向上につながります。

○禁煙

タバコは免疫力を低下させ、歯周病などのリスクを高めるため、禁煙が推奨されます。

○口腔ケアの徹底

歯磨きをしっかり行い、定期的に歯科医院でのチェックアップを受けることで、虫歯や歯周病を予防し、免疫系に負担をかけることなく健康を保つことができます。

免疫力の低下が歯の痛みを引き起こすことがある理由は、免疫系が口腔内の細菌や炎症をコントロールする役割を果たしているからです。免疫力が低下すると、歯周病や虫歯が進行しやすく、痛みや不快感を感じることがあります。歯の健康を守るためには、免疫力を高める生活習慣と、日常的な口腔ケアが欠かせません。免疫力を強化し、口腔内の健康を保つことが、痛みの予防につながります。

○痛みを繰り返さないために

まずは疲れたなと感じたらしっかりと休息を取り、よく寝て抵抗力や免疫力を上げることが大切です。あくまでも、ストレスが原因であった場合、痛みが緩和されますがすべての歯痛がストレスが原因というわけではありません。

痛みが落ち着くと「治った」と考えがちですが、思わぬ病気を見逃してしまう可能性もあります！

痛みを繰り返さないためにも、自己判断ではなくまずは歯科医院を受診し問題がないかチェックしていく事が大切です。

痛みが出る前に定期的な歯科健診を受けておくと安心ですね。歯を守る歯科は12/28まで、診療を行っております。

何かお困りの際は、是非ご相談下さい！ご来院お待ち心よりお待ちしております。