キシリトールガムの効能

キシリトールガムの効能


キシリトールガム

みなさんこんにちは!

歯を守る歯科西新宿五丁目の歯科衛生士の園川です☆

みなさんは、虫歯予防のために習慣にしていることはありますか?

今回は当院でも販売しているキシリトールガムについて書いていこうと思います。

キシリトールガムは、虫歯予防を目的として広く使用されているガムの一種です。キシリトールは天然の糖アルコールで、これを使ったガムは健康面でのメリットが多く、特に口腔内の健康に良い影響を与えるとされています。

キシリトールガムの特徴や利点、使用方法、注意点について見ていきましょう!

●キシリトールとは?

キシリトールは、白樺の木やトウモロコシ、バーチなどから得られる天然の糖アルコールです。砂糖に似た甘味を持ちながら、カロリーが低く、血糖値に与える影響が少ないため、ダイエットや糖尿病の管理にも利用されています。キシリトールは、甘味が砂糖と同等でありながら、虫歯の原因となる酸を生成しないという特徴があります。

●キシリトールガムの特徴

キシリトールガムは、従来のガムと異なり、虫歯を予防する効果が高いことで知られています。キシリトールを主成分とするガムは、甘さがありながら虫歯の原因となる酸を生成しません。この点が、砂糖を使ったガムとの大きな違いです。

また、キシリトールガムは唾液の分泌を促進します。唾液は口腔内を清潔に保つ働きがあり、虫歯や歯周病の予防に役立ちます。唾液は食べ物の残りカスや細菌を洗い流し、歯を再石灰化する作用もあるため、特に食後にキシリトールガムを噛むことは口腔内の健康に貢献します。

●キシリトールの虫歯予防効果

キシリトールガムが虫歯予防に有効である理由は、キシリトールが歯垢の原因となる細菌を抑制するためです。一般的に、虫歯を引き起こす原因となる細菌は、食物中の糖分をエサにして酸を作り出します。この酸が歯を溶かし、虫歯を引き起こします。しかし、キシリトールはこの細菌の代謝に使われると、酸を生成することなく、むしろ細菌の活動を抑制します。これにより、虫歯のリスクが低減します。

さらに、キシリトールは歯に付着した細菌を直接攻撃するわけではなく、細菌が糖を利用できない環境を作ることで、虫歯菌の数を減らすことができます。そのため、継続的にキシリトールガムを噛むことは、虫歯予防に非常に効果的です。

●キシリトールガムのその他の健康効果

キシリトールガムには、虫歯予防以外にもいくつかの健康効果があります。

●口臭予防

キシリトールガムは唾液の分泌を促進し、口腔内の乾燥を防ぎます。唾液が十分に分泌されることで、口臭の原因となる細菌の活動を抑え、口臭を予防します。また、キシリトールは口腔内で酸を作らないため、歯の表面を保護し、口臭の原因である不快な臭いを軽減することができます。

●歯周病予防

歯周病は、歯肉が炎症を起こし、最終的には歯を支える骨をも破壊する病気です。キシリトールは、口腔内の細菌群のバランスを改善し、歯周病菌の抑制に役立つことが研究で示されています。定期的にキシリトールガムを噛むことで、歯周病の予防に貢献できる可能性があります。

●糖尿病やダイエットへの配慮

キシリトールは血糖値を急激に上昇させることがなく、砂糖よりもカロリーが低いため、糖尿病患者やダイエット中の人にも安心して使用できる甘味料として重宝されています。砂糖と異なり、インスリンの分泌を過剰に促進することがなく、血糖値への影響が少ないため、血糖値管理を行っている人にとっても非常に有用です。

●注意点と副作用

キシリトールは、一般的に安全であり、適切な量を守って使用する限り、副作用は少ないとされています。しかし、過剰に摂取すると、腸内で吸収されにくいため、腹痛や下痢を引き起こすことがあります。特にキシリトールに敏感な人や消化器系が弱い人は注意が必要です。また、キシリトールは犬にとっては毒性があり、摂取すると命に関わる危険がありますので、ペットの近くで使用しないようにしましょう。

今では多くのキシリトールガムの種類がありますが、市販品と歯科専売品でどのような違いがあるのでしょうか?

その1番大きな違いは、”キシリトールの含有量”です!

歯科専売品のガムには、甘味料としてキシリトールが100%配合されており、キシリトール以外の甘味料は含まれていません。ですが、市販品ではキシリトール以外にも糖質が含まれているため、キシリトールの効果を十分に期待することができません。

歯科専売品のキシリトールガムにはその他にも

●歯にくっつきにくいガムベースが使用されているため、義歯や矯正、仮歯の方々でも安心して食べられる
●市販のものよりガムベースが硬いため、噛む力を鍛えることができる

など、様々なメリットがあります◎

市販品と歯科専売品の違いがわかったところで、次に「キシリトールガムの効果的な食べ方」についてお話ししたいと思います!

皆さんは、キシリトールの効果的な摂り方があると知っていましたか? いつ、どれくらい食べたらいいのか知らない方も多いと思うので、紹介していきます。

⚫いつ食べればいいのか

キシリトールを摂るタイミングはいつでも大丈夫です。が、おすすめのタイミングは食後や食間後です。

キシリトールガムを食後に噛むことで、口腔内のpHを中性に保つことができます。これにより、虫歯の原因となる酸性環境を防ぐことができます。食後30分以内に噛むことが最も効果的です。

食後のお口の中に残った酸や糖分を唾液で流すために、歯磨きの前に噛むと良いです。

⚫1日にどれくらい食べればいいのか

1日に5〜10g摂取するのが良いとされています。

それ以上摂取すると、腸内でガスが発生したり、下痢などの消化不良を引き起こす可能性があります。適量を守りましょう◎

歯科専売品のキシリトールガムには1粒あたり1.3gのキシリトールが含まれているので、4〜8粒を目安に食べると良いです。一度に沢山食べるよりも、少量で何度かに分けて食べるのが効果的です。唾液の分泌を促し続けることで、より効果的に口腔内の健康を保つことができます。

⚫1回にどれくらいの時間噛むのがいいのか

味が無くなっても5〜15分噛み続けるのが良いです。 歯科専売品のキシリトール100%のガムは味が持続しないものが多いですが、唾液の分泌を促進させるために、味が無くなっても噛み続けましょう!

キシリトールは定期的に摂り続けることが大切です。頻度高く摂取するには生活の一部に組み込んだりすると効果的かもしれません。通勤中や、お化粧直しのタイミング、仕事の休憩時間など、摂りやすいタイミングをみつけて、健康な歯を目指していきましょう!!

歯を守る歯科でも販売しておりますので、是非キシリトールガムを噛む事を習慣にしていきましょう♪