子どもの歯磨きに関する疑問にお答えします!

子どもの歯磨きに関する疑問にお答えします!


みなさんこんにちは!

歯を守る歯科西新宿五丁目の歯科衛生士の園川です★

お子様がしっかりとブラッシングできているのか、不安を感じている親御さんが多くいらっしゃいます。また、自身の仕上げ磨きが適切なのかわからない方も多いでしょう。

今回は、歯科医院で行うブラッシング指導のメリットや指導内容、自宅でブラッシングする際に気を付けることを書いていきます。

是非参考にしてみてください!

ブラッシングイメージ

●お子様のブラッシング指導を受けるメリット

  • 生涯にわたってお口の健康が維持できる
  • ブラッシングのポイントを理解できる
  • 一人ひとりに合ったブラッシング方法を知ることができる

生涯にわたってお口の健康が維持できる

お子様のうちに正しいブラッシング方法を習得すると、生涯にわたって「お口の健康」を維持することが期待できます。

お子様が将来、虫歯・歯周病などの疾患に悩まないためには、自宅でおこなう日々のブラッシングが重要です。こどものうちからブラッシング指導を受けることで、ブラッシングの重要性を理解することができます。

ブラッシングのポイントを理解できる

歯の表面に磨き残しがあると、虫歯菌の出す酸によって歯が溶けてしまい虫歯になります。虫歯から歯を守るためには、お口の中を清潔に保つことが大切です。

歯には「歯垢が残りやすい部分」があります。歯垢が残りやすい部分を理解しているだけで、ブラッシングの際に意識して歯ブラシを当てることができます。当院のブラッシング指導では、染め出し液を使用し、歯垢を赤く染めていきます。赤く染った部分が磨き残された歯垢になるので、その部分の磨き方を指導します。磨き方のポイントを理解することで、効率よく汚れを落とすことが可能です。

一人ひとりに合ったブラッシング法を知ることができる

歯並びは、個人差が出やすく一人ひとり異なります。お子様のお口の中は、乳歯と永久歯が混在している状態で、時期に合った磨き方が必要です。一般的なブラッシング方法に加えて、一人ひとりに合ったブラッシング方法を取り入れることで、より効率よく汚れを落とせます。

ブラッシングする子供

●こどものブラッシング指導の内容

はじめて歯科医院を受診される場合「ブラッシング指導はどのような内容なのか」と、不安や疑問を感じる親御さんも多いでしょう。

・磨き残しの確認

染め出し液を塗布して、歯の表面に付いている磨き残しを確認します。

染め出し液を使用する目的は「今のブラッシング方法でどれだけ磨き残しがあるのか」を理解してもらうためです。磨き残しを確認することで、力が入り過ぎている・特定の部位だけブラッシング時間が短いなどのブラッシングの癖を発見できます。

・ブラッシング指導

普段どのようにブラッシングしているのか、実際にお子さんに磨いてもらいます。ブラッシングの基本的な方法や、磨き残しがある部分はどのように磨けばいいのか、実際に歯ブラシで磨きながら確認します。

磨き方に癖がある場合は、改善できるように具体的なアドバイスをしていきます。また、フロスやワンタフトブラシなどが必要な場合は、使用方法の確認と練習をします。

・歯科医師や歯科衛生士によるブラッシング

歯科医師や歯科衛生士が、お子様の歯を歯ブラシやフロスなど用いて実際に磨いていきます。

仕上げ磨きの参考になるため、どのように磨いているのかよく観察するといいですね!

・クリーニング

歯ブラシでは落とすことができない歯石や着色汚れ、バイオフィルムと呼ばれる細菌の膜を機械で取り除きます。

定期的にクリーニングで汚れを落とすことで、汚れが付きにくい環境に整えることが可能です。

●ご自宅でブラッシングする際に気を付けること

お子様にご自宅でブラッシングする際には、気を付けるポイントがあります。

  • 回数より磨き残しがないように磨く
  • 虫歯リスクが高い部分から磨く
  • 仕上げ磨きをおこなう
  • 幼児が「ひとり磨き」する際は近くで見守る

回数より磨き残しがないように磨く

歯磨きは回数も大切ですが、しっかりと汚れが落ちているかがポイントです。ブラッシング回数が多くても、お口の中の食べカスや歯垢が残っていると虫歯になってしまいます。歯磨き指導で指導された磨き方を意識して自宅で実践するようにしましょう。

虫歯リスクの高い部分から磨く

虫歯になりやすい部分は、噛み合わせ・歯と歯の間・歯と歯茎の境目です。特に6歳臼歯や生えたての乳歯・永久歯は虫歯リスクが高いため、磨き残しがないようにブラッシングが必要です。

ブラッシング指導で要注意と指導された部分があれば、優先的に磨くようにしましょう。虫歯リスクが高い部分から意識して磨くことで、効率よく歯垢を除去できます。

仕上げ磨きをおこなう

子どもの歯磨きの仕上げをする母親

仕上げ磨きは、少なくとも10歳前後〜12歳くらいまでおこなうことが理想的とされています。こどものお口の中は乳歯と永久歯が混在しており、ハブラシが当てにくく虫歯になりやすい環境です。ハブラシを使って細かい部分を磨けるようになるのは、10歳前後といわれています。

仕上げ磨きをおこなって、こどもだけでは落としきれなかった汚れを取り除くようにサポートしましょう。

幼児が「ひとり磨き」する際は近くで見守る

2歳前後の幼児にひとり磨きをさせる際は、必ず近くで見守るようにしましょう。歯ブラシをくわえたまま転倒してしまうと、喉に刺さり大怪我をするリスクがあります。2歳頃のこどもは、歯ブラシをくわえたまま歩いたり走ったりすることが多いです。こどもは予想外の行動をすることがあります。

ひとり磨きをおこなう際には、危険な行動をしないように近くで見守るようにしましょう。

●うまくブラッシングできていないと思ったら

丁寧に仕上げ磨きをおこなっていても歯並びによっては、うまくブラッシングできていない部分が出てくる場合があります。うまくブラッシングできていないと感じたら、歯科医院で予防処置をしてもらうことをおすすめします。予防処置をおこなえば、虫歯になりにくい環境に整えることが可能です。

・フッ素塗布

フッ素には虫歯予防効果があります。乳歯や生えたての永久歯は、歯の質が弱く虫歯になりやすいです。歯科医院を受診して定期的にフッ素塗布をおこなえば、歯の質を強くして虫歯を予防することが期待できます。

フッ素の効果には個人差がありますが、3か月前後が目安です。定期的に歯科医院を受診してフッ素塗布をしてもらうようにしましょう。

・シーラント

生えたての臼歯は、歯の質が弱いだけでなく、溝が深く複雑な場合が多いです。深い溝に汚れが入り込むと、歯ブラシで除去することが難しく、時間がかかります。

シーラントは、歯の溝をプラスチックで埋めて浅くします。シーラントをおこなえば歯垢が入り込みにくく、歯ブラシが当てやすい環境に整えることが可能です。特に6歳臼歯は虫歯リスクが高いため、シーラントの虫歯予防効果が期待できるでしょう。シーラントは歯を削らないため、安心して受けることができます。

・クリーニング

クリーニングでは、歯の表面に残っているプラーク、ブラッシングでは落とせない歯石や着色、バイオフィルムなどの汚れを取り除きます。

歯石や着色汚れの表面はザラついているため、プラークが付きやすいです。定期的にクリーニングをして汚れを取り除けば、プラークが付きにくい清潔な状態を保つことができます。

お子様の歯を虫歯から守るためには、ブラッシングが必要不可欠です。歯科医院でブラッシング指導を受けることで、磨き癖や歯垢が残りやすい部分を確認できます。指導された内容を自宅で実践すれば、効率よく汚れを落とすことができます。ブラッシング指導では、お子様一人ひとりの歯並びに合わせて適切なブラッシング方法を教えてもらえます。「仕上げ磨きの際にここが磨きにくい」「歯ブラシはどれがいいのか」など、疑問がある場合は遠慮せずに質問してみましょう。プロの視点から的確にアドバイスしてもらえるため、参考になることが多いです。歯科医院のブラッシング指導を定期的に受けて、お子様の「お口の健康」を守りましょう!

歯を守る歯科では、歯科医院を初めて受診されるお子様には、まず歯科医院に慣れてもらうためトレーニングから行っております。

お子様の歯やブラッシングで気になる事があれば是非ご来院くださいね。