キシリトールガムでむし歯予防!毎日の習慣に取り入れてみましょう。

キシリトールガムでむし歯予防!毎日の習慣に取り入れてみましょう。


みなさんこんにちは!

歯を守る歯科西新宿五丁目の歯科衛生士の園川です★

最近は寒くなってきて外に出るのがなかなか億劫になってしまいます^^;

おいしいものもたくさんあるので食べ過ぎに注意したいと思います!

キシリトールガムでむし歯予防!毎日の習慣に取り入れてみましょう。

皆さんは「キシリトールガム」をご存じですか?

コンビニやスーパーなどでもよく見かけますが、「歯にやさしいガム」として歯科でもおすすめされることが多い商品です。

実はこのガム、ただお口をさっぱりさせるだけでなく、むし歯を防ぐはたらきがあるんです。

今回は、歯を守る歯科でも大人気のキシリトールガムについて、「なぜ歯に良いのか」「どんなふうに取り入れると効果的なのか」を書いていきます。

甘味

1. キシリトールってなに?

キシリトールは、白樺(しらかば)やトウモロコシなどの植物から作られる天然の甘味料です。

甘さはお砂糖とほとんど同じですが、カロリーは約4分の3ほど。カロリー控えめで体にも優しい甘味料です。

そして一番のポイントは、「むし歯の原因にならない」ということ。

通常、私たちが甘いものを食べると、お口の中にいる「ミュータンス菌(むし歯菌)」が糖を分解して酸を作り出します。この酸が歯を溶かして、むし歯のきっかけをつくってしまうのです。

でも、キシリトールはミュータンス菌が利用できない糖。

つまり、酸を作ることができないんです。

そのため、口の中が酸性に傾きにくく、むし歯のリスクを減らすことができます。

2. どうしてキシリトールガムがむし歯予防になるの?

キシリトールガムには、むし歯を防ぐ3つの大切なはたらきがあります。

(1)むし歯菌の活動を弱める

キシリトールを取り込んだミュータンス菌は、エネルギーを作ることができず、だんだん元気を失っていきます。

その結果、むし歯菌の数が減り、菌の活動そのものを抑える効果が期待できます。

(2)唾液の分泌を助ける

ガムを噛むことで自然と唾液がたくさん出てきます。

唾液には、酸を中和したり、歯を修復してくれる「再石灰化」の力があります。

つまり、キシリトールガムを噛む=唾液のパワーを引き出すということなんです。

(3)プラーク(歯垢)を落としやすくする

キシリトールを習慣的に摂ることで、プラークがやわらかくなり、歯ブラシで落としやすくなります。

結果的に、毎日の歯磨きの効果が上がり、お口の中を清潔に保ちやすくなります。

3. キシリトールガムを選ぶときのポイント

市販のガムの中には、「キシリトール入り」と書かれていても、実際には他の甘味料が混ざっていることがあります。

よりしっかり効果を得たいときは、「甘味料の100%がキシリトール」のものを選びましょう。

☆選び方のコツ

イベントの様子

成分表をチェック!

原材料の欄に「甘味料(キシリトール)」だけが書かれているものがおすすめです。
「ソルビトール」や「マルチトール」などが一緒に入っていると、効果が弱まることがあります。

歯科専用のガムもおすすめ

歯科医院で販売されているキシリトールガムは、キシリトール100%のものが多く、むし歯予防の効果がしっかり期待できます。
また、噛みごたえがよく、唾液がしっかり出るように作られています。

酸味料や着色料に注意

酸味料が入っていると、口の中が酸性になり、むし歯予防効果を下げてしまうことがあります。
「pH中性」「歯科専売」と書かれているものを選ぶと安心です。

4. 効果的な噛み方とタイミング

「ガムを噛むだけでいいなら簡単!」と思われるかもしれませんが、少しだけコツがあります。

1回に5分ほど、1日3〜5回程度が理想的な目安です。

特におすすめのタイミングは次のとおりです。

  • 食後やおやつのあと:お口の中が酸性になるのを防ぐ
  • 就寝前の歯みがき後:寝ている間の乾燥を防ぐ
  • 仕事や勉強の合間:リフレッシュ効果もあり、一石二鳥!

また、小さなお子さんがガムを噛むときは、4歳くらいからが目安です。

「噛んだら飲み込まないで出す」ことを一緒に教えてあげましょう。

5. 気をつけたいこと

キシリトールは安全な成分ですが、摂りすぎるとお腹がゆるくなることがあります。

1日に5〜10粒くらいを目安にして、少しずつ慣らしていくと安心です。

そして大切な注意点がもう一つ。

犬には絶対に与えないようにしてください。

キシリトールは犬にとって中毒を起こす成分なので、保管場所にも気をつけましょう。

6. 歯科医院でもおすすめされています

多くの歯科医院では、むし歯予防の一環としてキシリトール製品の使用をすすめています。

特に次のような方にぴったりです。

  • むし歯ができやすいお子さん
  • 矯正治療中で歯みがきがしにくい方
  • 口の乾き(ドライマウス)が気になる方

ガムが苦手な方や小さなお子さん向けには、キシリトールタブレットもあります。

歯磨き後やおやつのあとに舐めるだけで、同じような効果が期待できます。

7. 毎日のちょっとした習慣が大切です

  • キシリトールガムは、
  • むし歯菌の活動を抑える
  • 唾液の力を高める
  • 歯垢を落としやすくする

といった働きで、歯の健康をしっかりサポートしてくれます。

もちろん、歯磨きや定期検診の代わりにはなりませんが、プラスアルファのケアとしてとても効果的です。

「忙しくてなかなか歯みがきがすぐできない」
「おやつのあとに何か対策をしたい」

そんなときは、ぜひキシリトールガムを活用してみてください。

美味しく噛みながら、お口の健康を守れるのは嬉しいですね。

歯科医院でもおすすめの商品をご紹介できますので、気になる方はぜひスタッフにお声がけください。

まとめ

キシリトールガムは、

「手軽」「美味しい」「続けやすい」

という3拍子そろった、むし歯予防の強い味方です。

毎日の生活の中にちょっと取り入れるだけで、歯とお口の環境がぐんと良くなります。

ぜひ今日から、**“食後のキシリトール習慣”**を始めてみませんか?

歯を守る歯科でも、受付でキシリトールガムを販売しております。ミントやマスカットやオレンジなど色んな味がありますので、是非お気に入りの味を見つけてみてください!

ご来院心よりお待ちしております。

歯科治療の様子