顎関節の痛み、その原因と解決方法について

顎関節の痛み、その原因と解決方法について


こんにちは、歯科衛生士の熊崎です。

寒い日が続きますね。なるべく暖房に頼らず生活するのもそろそろギブアップです☺

寒いと寝てる間食いしばっているのか最近は顎が痛いなぁと感じています。そこで今回は顎関節の痛み、その原因と解決方法についてのブログを書いてみました。

― 歯科衛生士が伝えたい「放置しないための正しい知識」―

歯科医師と歯科衛生士

「口を開けると顎が痛い」「カクッと音がする」「朝起きると顎がだるい」

こんな経験はありませんか?

実はこれ、顎関節症(がくかんせつしょう)のサインかもしれません。

顎の不調は20代以上の方にとても多く、特に仕事や家事、育児などで忙しい世代ほど増える傾向があります。しかし、「そのうち治るだろう」「歯医者に行くほどでもない」と放置してしまう方が少なくありません。

今回は歯科衛生士の立場から、顎関節の痛みの原因と今日からできる解決方法・予防法について、わかりやすくお伝えします。

顎関節とはどんな関節?

顎関節は、耳の前あたりにある関節で、

  • 話す
  • 食べる
  • あくびをする

といった日常動作のたびに使われています。

実は、顎関節は人体の中でもっとも複雑な関節のひとつ。

関節の骨・軟骨(関節円板)・筋肉・靭帯が連動して動いています。

そのため、少しのバランスの崩れでも、痛みや違和感が出やすいのが特徴です。

顎関節の痛みでよくある症状

顎に痛みを感じる女性

顎関節症の症状は人によってさまざまですが、代表的なものは以下です。

  •  口を開けると顎が痛む
  •  口が大きく開かない
  •  顎を動かすと「カクカク」「ジャリッ」と音がする
  •  顎が外れそうな感じがする
  •  こめかみや耳の周りが痛い
  •  肩こり・首こり・頭痛がひどい

特に注意したいのは、顎以外の不調として現れるケース。

「頭痛が続くと思ったら、原因は顎だった」という方も少なくありません。

顎関節の痛みの主な原因

① 歯ぎしり・食いしばり(TCH)

もっとも多い原因がこれです。

特に20代以上の方は、無意識に歯を強く噛みしめる癖がついていることが多くあります。

  •  仕事中に集中しているとき
  •  スマホを見ているとき
  •  ストレスを感じているとき

本来、上下の歯は何もしていないときは触れていないのが正常です。

しかし、長時間歯が接触していると、顎関節と筋肉に大きな負担がかかります。

② 噛み合わせの乱れ

  •  詰め物や被せ物が合っていない
  •  歯並びの影響
  •  片側だけで噛む癖

これらがあると、顎の動きが左右非対称になり、関節に負担が集中します。

特に治療後に違和感を放置している方は要注意です。

③ 姿勢の悪さ・スマホ首

最近とても増えているのが、姿勢由来の顎関節痛です。

  •  猫背
  •  スマホを下向きで長時間見る
  •  デスクワークで前かがみ

頭は体重の約10%もの重さがあります。

前に傾くほど、顎と首の筋肉が引っ張られ、顎関節に負担がかかります。

④ ストレス・精神的緊張

ストレスは筋肉を緊張させます。

顎周りの筋肉も例外ではありません。

  •  緊張すると奥歯を噛みしめる
  •  寝ている間に歯ぎしりが強くなる

「ストレスと顎の痛み」は、実はとても深くつながっています。

顎関節の痛みを放置するとどうなる?

軽い違和感でも、放置すると以下のようなリスクがあります。

  •  口がほとんど開かなくなる
  •  慢性的な頭痛・肩こり
  •  食事が苦痛になる
  •  顎関節の変形

特に怖いのは、慢性化です。

慢性化すると、治療に時間がかかり、日常生活の質も大きく下がってしまいます。

今日からできる顎関節のセルフケア

① 歯を離す意識を持つ

まず意識してほしいのが、「上下の歯を離す」こと。

  •  「今、歯は当たっていない?」と1日何度もチェック
  •  スマホの待ち受けに「歯を離す」と書く

これだけでも、顎への負担は大きく減ります。

② 顎を休ませる生活習慣

  •  硬いものを避ける
  •  ガムを噛み続けない
  •  大きな口を開けすぎない

顎関節は「使いすぎ」でも痛くなります。

痛みがあるときは、とにかく休ませることが大切です。

③ 温めて筋肉をゆるめる

  •  蒸しタオルを頬に当てる
  •  お風呂で首・肩までしっかり温める

血流が良くなり、筋肉の緊張が和らぎます。

冷やすよりも温めるのがおすすめです。

④ 姿勢を整える

  •  スマホは目の高さで
  •  椅子に深く座る
  •  首を前に出さない

顎だけでなく、全身のバランスを整える意識が重要です。

歯科医院でできる専門的な対応

マウスピース

セルフケアで改善しない場合は、歯科医院を受診しましょう。

  •  マウスピース(ナイトガード)
  •  噛み合わせの調整
  •  専門的な顎関節の評価

歯科衛生士としてお伝えしたいのは、「早めの相談が一番の近道」ということです。

まとめ:顎の痛みは体からのサイン

顎関節の痛みは、

「頑張りすぎているよ」
「無理しているよ」

という体からのメッセージです。

我慢せず、正しい知識とケアで、顎も心もラクにしてあげましょう。

よくある質問(FAQ)

Q1. 顎関節症は自然に治りますか?
A. 軽症なら改善することもありますが、放置すると悪化するケースが多いです。

Q2. マウスピースは一生使いますか?
A. 多くの場合は症状が落ち着けば使用頻度は減ります。

Q3. 片側で噛む癖は関係ありますか?
A. はい。顎関節への負担が偏り、痛みの原因になります。

Q4. 顎が鳴るだけでも受診すべき?
A. 痛みがなくても、違和感が続くなら相談をおすすめします。

Q5. 何科を受診すればいいですか?
A. まずは歯科、特に顎関節症を扱っている歯科医院が適切です。

顎の不調で悩んでいる方の、少しでもヒントになればうれしいです。

毎日のケアで、快適な生活を取り戻しましょう。

また、このブログは歯科衛生士の立場から一般的な情報をお伝えしています。症状が強い場合は、必ず専門医にご相談ください。