歯並びが悪いとどうなる? 健康と生活に与える影響

歯並びが悪いとどうなる? 健康と生活に与える影響


みなさんこんにちは!

歯を守る歯科西新宿五丁目の歯科衛生士の園川です★

先日はスタッフとアフタヌーンティーを楽しんできました!お昼からお酒が飲めるっていいですね^^

アフタヌーンティーの様子

さて最近は患者さんから矯正についてのお尋ねや矯正を希望される方が多く、患者さんの口腔内に対する関心が高まっているように思います。

歯並びが悪いとどうなる? 健康と生活に与える影響

歯並びが悪いことは、単に見た目の問題だけでなく、身体の健康や日常生活にも多くの影響を与えることが知られています。

日本では「歯並びが悪い=美しくない」といった観点で語られることが多いですが、実際には、歯並びが悪いことが引き起こす影響は外見にとどまらず、さまざまな身体的な問題を引き起こす可能性があるのです。

今回は歯並びが悪いことがどのように健康に影響を与えるか、またどのような対策があるのかについて書いていきます。

1. 歯並びが悪いと何が起きるのか?

歯並びが悪いとは、歯が並んでいない、または歯と歯の間に隙間がある、上下の歯が正しくかみ合っていないなど、さまざまな状態を指します。このような状態が続くと、以下のような問題が生じる可能性があります。

(1) 噛み合わせの問題

歯並びが悪いことで、噛み合わせが悪くなることがあります。これを「不正咬合(ふせいこうごう)」と言います。不正咬合があると、食べ物をうまく噛み砕くことができず、消化がうまくいかなくなったり、顎や歯に余計な負担をかけてしまいます。噛み合わせが悪いことは、顎関節症や歯のすり減り、歯茎の炎症を引き起こす原因にもなります。

(2) 顎関節症

噛み合わせが悪いことで、顎に負担がかかり、顎関節症を引き起こすことがあります。顎関節症は、顎の関節に痛みを感じる疾患で、口を開けるときに「カクカク」と音がしたり、痛みを伴うことがあります。さらに、顎の動きが制限されるため、食事や会話に支障をきたすこともあります。

(3) 歯の摩耗

歯並びが悪いと、歯同士が正しく接触せず、無理な力がかかることがあります。そのため、歯がすり減ったり、割れたりする原因になることもあります。特に上下の歯が噛み合わない場合、一部の歯に過度な力が加わり、歯が摩耗してしまうことがあります。

歯科治療の様子

2. 健康に与える影響

歯並びが悪いことは、見た目だけでなく健康にも悪影響を与える可能性があるため、しっかりと理解しておく必要があります。

(1) 消化不良や胃腸の問題

歯並びが悪くて噛み合わせが悪い場合、食べ物をしっかりと噛むことができません。食物をよく噛まずに飲み込むと、胃や腸に負担がかかり、消化不良を起こす可能性があります。消化不良は、腹痛や便秘、下痢などの胃腸の問題を引き起こす原因となることがあります。

(2) 歯周病や虫歯のリスク増加

歯並びが悪いと、歯ブラシが届きにくい場所が増えるため、歯垢(プラーク)がたまりやすくなります。これが虫歯や歯周病の原因となります。歯周病は進行すると歯を支える骨を溶かしてしまい、最終的に歯が抜けてしまうこともあります。虫歯も進行すると歯の神経まで達し、痛みや感染を引き起こします。

(3) 口臭の原因

歯並びが悪いことが原因で、歯磨きが十分にできない場合、歯に食べかすや細菌が残りやすくなります。この細菌が繁殖すると、口臭を引き起こす原因になります。口臭は、社会的な影響を与えるだけでなく、自己肯定感にも悪影響を及ぼします。

3. 見た目への影響

歯並びの悪さは、見た目にも大きな影響を与えます。特に笑顔や話すときに歯を見せることが多い現代では、歯並びが悪いことで自信を失う人も多いです。

(1) 自信の低下

歯並びが悪いことで、他人の目を気にして笑顔を作ることができなかったり、口を閉じて話すようになったりすることがあります。これが長期間続くと、自己肯定感が低下し、社会的な場面でも消極的になりがちです。特に、歯並びを気にするあまり、人前で話すことを避けるようになることもあります。

(2) 審美的な問題

歯並びが悪いと、顔全体のバランスが悪く見えることがあります。歯が前に出ていたり、歯が不揃いだと、顔全体が不自然に見えてしまうこともあります。現代では、笑顔や口元の美しさが重要視される傾向にあり、歯並びが悪いことは一種のコンプレックスとなることがあります。

4. 歯並びを改善する方法

歯並びが悪いことが引き起こす問題を解決するためには、適切な治療やケアが必要です。歯並びを改善する方法はいくつかありますが、どの方法を選択するかは、状態や個々の状況によって異なります。

(1) 歯列矯正

歯並びを改善する最も一般的な方法は歯列矯正です。矯正器具を使って歯の位置を少しずつ動かして、歯並びを整えます。矯正には、金属ブラケット、マウスピース型矯正装置(インビザラインなど)、セラミックブラケットなど、さまざまな選択肢があります。近年では、目立たない矯正治療が増えてきており、成人でも矯正を受ける人が増えています。

(2) インプラント

歯並びが悪くて歯が抜けてしまった場合、インプラントを利用して歯を補う方法があります。インプラントは、失われた歯を人工の歯根で補い、自然な歯並びを作ることができます。

(3) 歯のクリーニングと維持管理

歯並びが改善されても、正しい歯磨きや定期的な歯科検診を受けることは重要です。歯のクリーニングを行うことで、虫歯や歯周病の予防ができ、歯の健康を維持することができます。

5. まとめ

歯並びが悪いことは、見た目の問題だけではなく、健康に対してもさまざまな影響を与えることがわかりました。不正咬合や顎関節症、歯の摩耗、口臭、消化不良など、歯並びが悪いことで引き起こされる問題は多岐にわたります。また、歯並びの悪さが引き起こす心理的な影響も無視できません。

歯並びを改善するためには、矯正治療やインプラント、定期的な歯のケアが必要です。自分の歯並びに不安がある場合は、早期に歯科医師に相談し、適切な治療を受けることが大切です。歯並びを整えることは、健康を守り、快適な生活を送るための第一歩と言えるでしょう。

歯の矯正は見た目だけではなく、機能的にも改善することで、食べる、話す、味わうといった生活の質(QOL)を高めることにも繋がります。

歯を守る歯科でも、矯正のご相談も承っております。是非ご相談くださいね。

ご来院心よりお待ちしております!

歯科医師の様子