インプラントについて知識を深めましょう!

インプラントについて知識を深めましょう!


みなさんこんにちは!

歯を守る歯科西新宿五丁目の歯科衛生士の園川です♪

毎日暑い日が続きますが、いかがお過ごしですか?

私は先日はスタッフとアクアパーク品川に行って涼んできました!

暑さに負けず、夏らしいことをして楽しみたいと思っています^^

アクアパーク品川の水槽

さて今回は、インプラントについて知識を深めていただけたらと思います!

●なぜインプラントが注目されているのか?

歯を失ったあと、あなたはどの治療を選びますか?

現代の歯科治療は日進月歩。その中でも「インプラント治療」は、天然歯に近い咀嚼能力と美しい見た目を兼ね備えた最先端の選択肢として、多くの注目を集めています。

歯を失った場合、主な選択肢は3つです。

  1. 部分入れ歯:比較的安価で簡単に作れるが、異物感や食事中のずれ、残存歯への負担が大きい。
  2. ブリッジ:固定性で安定感はあるが、両隣の健康な歯を大きく削る必要がある。
  3. インプラント:周囲の歯を削らずに単独で機能回復が可能。審美性・耐久性ともに高い。

特にインプラントは、「自分の歯のように噛める」感覚が特徴です。これは、骨に直接固定されているため、入れ歯のような不安定さがないことが理由です。

また、咬合力(噛む力)がしっかりと伝わることで、顎の骨が刺激され、骨の吸収(痩せていく現象)を防ぐ効果もあります。これは入れ歯やブリッジにはない大きな利点です。

さらに、前歯にインプラントを使用する場合、セラミックによる自然な色味の再現が可能なため、審美面でも非常に高評価。芸能人や経営者など、人前に立つ職業の方にも広く選ばれています。

●インプラント治療の流れと成功のカギ

インプラントは非常に完成度の高い治療法ですが、正確な診断と段階的な治療計画が求められます。ここでは、その一般的なプロセスを紹介します。

■① 診査・診断

インプラント治療の検診の様子

まずは口腔内の状況を把握するために、以下の検査を行います。

  • パノラマX線写真
  • CT撮影(骨の厚みや形状を立体的に把握)
  • 口腔内スキャンまたは模型の作成
  • 血液検査(糖尿病や骨代謝のチェック)

この段階で「骨が薄い」「上顎洞が近い」「歯周病の影響がある」などのリスクがある場合は、骨造成(GBR)やサイナスリフトなどの補助手術を計画することもあります。

■② 一次手術:インプラント体の埋入

局所麻酔下で、顎の骨にチタン製のインプラント体(人工歯根)を埋入します。

通常は1本30〜90分程度で終わりますが、複数本や追加処置が必要な場合はその限りではありません。

術後は約3〜6ヶ月間、インプラントが骨としっかり結合するのを待ちます。これをオッセオインテグレーションと呼びます。骨の状態によっては「即時荷重」といって、すぐに仮歯を入れるケースもあります。

■③ 二次手術と上部構造の装着

インプラントが骨と結合した後、歯茎を開いてアバットメント(連結装置)を装着します。

その後、型取りを行い、セラミックなどのクラウン(人工歯)を制作・装着します。色や形、高さなどは天然歯と調和するように調整されます。

■④ メンテナンスとフォローアップ

インプラントは「虫歯にはならない」ものの、インプラント周囲炎という病気にかかるリスクがあります。これは歯周病菌によって、インプラント周囲の骨が吸収されてしまう疾患で、最悪の場合はインプラント脱落の原因になります。

そのため、3〜6ヶ月ごとの定期検診と、専用のクリーニングが必要不可欠です。

●インプラントの長所・短所と正しい選び方

◆インプラントのメリット

  • 高い咀嚼能力:リンゴやたくあんでも違和感なく噛める
  • 長期的な耐久性:適切なケアで10〜20年以上使用可能
  • 周囲の歯に負担をかけない:単独で完結する治療
  • 審美性の高さ:天然歯に限りなく近い見た目を再現可能
  • 骨吸収を防ぐ:骨に刺激が伝わるため、顔貌の老化防止にもつながる

◆インプラントのデメリット

  • 治療費が高い:1本あたり30万〜50万円が相場(保険適用外)
  • 治療期間が長い:一般的に3ヶ月〜1年程度を要する
  • 外科手術が必要:身体的負担がある(全身状態によっては適応外)
  • メンテナンス必須:セルフケアとプロケアが両立できないと失敗のリスクあり

◆インプラントが向いている人・向いていない人

向いている人:

  • 健康管理ができる方(糖尿病、喫煙習慣がない)
  • 審美性や機能性を重視する方
  • 維持費や手間も含めて長期的視点で治療を選びたい方

向いていない方:

  • 重度の全身疾患がある方
  • 定期メンテナンスに通えない環境にいる方
  • 歯ぎしり・食いしばりが強くコントロールできていない方(ナイトガード併用でカバーできることもあります)

【まとめ】「入れて終わり」ではない、インプラントとの正しい付き合い方

インプラント治療は、単に歯を補うというだけでなく、咬む・話す・笑うという日常の質を大きく向上させる医療技術です。

しかし、その完成度の高さゆえに、患者自身の理解と協力が求められます。セルフケア、生活習慣の見直し、定期メンテナンスを怠れば、せっかくのインプラントも長持ちしません。

インプラント治療は、あなたの口腔内だけでなく、全身の健康や人生の質(QOL)を左右する治療です。安易に価格だけで判断せず、信頼できる歯科医院でじっくり相談し、納得したうえで進めることが最も大切です。

当法人でもインプラント治療を行っておりますが、インプラント治療前には、口腔内を清潔に保つことが非常に重要です。まずは歯科衛生士による清掃指導から行ってまいります。

是非一度ご相談くださいね!

インプラント治療の診察風景

ご来院心よりお待ちしておりますm(_ _)m