矯正の種類と流れと格安マウスピース矯正への注意喚起

矯正の種類と流れと格安マウスピース矯正への注意喚起


みなさん、こんにちは(^^)歯を守る歯科西新宿五丁目歯科衛生士の伊藤です(*^^*)

今回は歯科矯正についてお話ししていこうと思います!!

コロナ禍のマスク生活から最近はマスク離れしてきて歯並びを気にする方が増えてきているように思います。

大人の矯正方法

大人の矯正には2種類あります。

ワイヤー矯正

まず1つ目は昔からあるワイヤー矯正です。

矯正と言ったらこれ!と思う方多いのではないでしょうか?

歯にブラケットという小さいぶつぶつを付けてワイヤーで引っ張る矯正です。

ワイヤー矯正は目立つから嫌。という方も多いのですが最近ではメタルのブラケット以外にも白いブラケットが増えてきました。

なので以前よりはかなり目立ちにくくなってきています。

《ワイヤー矯正メリット》

・基本どんな歯並びでも効果的に治すことができます。
・ワイヤーの精密な調整が出来るので細かく調整することが可能です。

《ワイヤー矯正デメリット》

・ブラケットやワイヤーが頬粘膜(内側の粘膜)に当たり口内炎ができることがある。
・ハミガキがしづらい。
・目立つ
・ガムやキャラメルや餅などの粘着性のある食べ物が食べられなかったり、硬い物が食べられない。
・ブラケットが外れる可能性がある。

《ワイヤー矯正の流れ》

①矯正相談
②資料取り(レントゲンセファロ×2(正面と側方)、模型採取)
③診断、分析
④治療スタート・ブラケット、ワイヤー装着
⑤月に1回来院して、ワイヤーの交換や調整
⑥約2年続けて矯正終了前に型取り
⑦ブラケット、ワイヤーを外してリテーナー装着
⑧矯正終了後定期的に後戻り等していないかの確認、メンテナンス

インビザライン(マウスピース矯正)

そして2つ目がインビザラインというマウスピース矯正です。
透明なマウスピースで矯正するためかなり目立ちにくく、最近マウスピース矯正をしたいという方が増えてきています。

《インビザラインメリット》

・透明なマウスピースなので目立ちにくい。
・食事中、ハミガキの時は外すので今までと同じように食事を楽しめる。
・矯正開始前に矯正終了までのシミュレーションを見ることができるのでどんな手順でどのような歯の動きを辿って歯が並んでいくかのイメージが着きやすい。(※ただし、よくある誤解として、歯の並びが一概にシミュレーション通りになるわけではないことには注意が必要。また、クリンチェックでのシミュレーションに於いては、オーバーコレクションといって後戻りを推測してやや過剰に歯を動かすことがある為、シミュレーション上の仕上がりが最終的な理想形ではない場合が多いです。)
・ワイヤー矯正のようにブラケットやワイヤーが内側の粘膜に引っかからないため口内炎になりにくい
・マウスピースを外してハミガキができ、マウスピースも洗えるので清潔を保てる。

《インビザラインデメリット》

・ワイヤー矯正と違って、取り外しなので自分でしっかり管理しないと矯正が進まない。
・歯並びによってはインビザライン適応外のため事前にしっかり診査診断が必要。

《インビザラインの流れ》

①矯正相談
②資料取り(レントゲンセファロ×2、模型採取)
③クリンチェック(分析):シュミレーションしてこれで進めていいか
④インビザライン装着
⑤月1回インビザラインチェック
⑥インビザライン終了前にリテーナー型取り
⑦リテーナー装着
⑧メンテナンス

矯正治療始める前の注意事項

ただこの2つの矯正治療始める前に注意事項があります!
それは、虫歯や歯周病の管理ができていないとスタートできないことです!!

しっかり虫歯治療、歯周病治療を終えてからスタートしましょう!

矯正期間に関しては症例によってかなりばらつきがあります。

抜歯が必要な矯正治療もあります。

ミニスクリューという小さいネジを歯茎に埋め込んでそこから引っ張る矯正をすることもあります。ミニスクリューに関しては分析診断、治療の進み具合によって必要かどうか異なります。

そして矯正終了後みなさん矯正の解放感からリテーナーを装着せず後戻りしてしまうケースがあります。

矯正終了後約2年程は後戻りしやすいと言われています。しっかりリテーナーを装着し、定期的なメンテナンスに通いましょう。

子どもの矯正治療(小児矯正)について

そして今大人の矯正治療についてお話ししましたが、子どもの矯正治療(小児矯正)も行っています。

0期治療と呼ばれる全て乳歯の時期に行う矯正治療は噛み合わせの改善や口呼吸、歯並びに悪影響を及ぼす口腔習癖(口周りの癖)を改善する上下一体型のマウスピースです。

正しい舌の位置を改善したり、噛み合わせを上げることができます。

上下一体型のマウスピースは口が閉じづらいので口を頑張って閉じる練習になり、マウスピースをはめていない状態でも口が閉じられるようになるため、

お口ポカンの子はすごくオススメです!!
そして口呼吸が出来ないので自ずと鼻呼吸になります。

これは慣れるまでは日中1時間からスタートし、慣れてきたら夜寝てる間ずっとはめておいてもらいます。

小児矯正のI期治療は乳歯と永久歯の混合歯列で顎の成長が見込まれる時期です。

舌の訓練で将来的にワイヤー矯正時の抜歯を避けることが可能になる場合や、ワイヤー治療の期間を短くすることを目的としています。

I期治療からスタートすることで治療期間の短縮、費用を軽減することができます(^^)

注意事項としては、取り外し式の矯正装置が多いため治療成績はお子さま本人とご家族の協力の度合いによってかなり左右されます。

必要に応じてワイヤー矯正や固定式装置に変更することもあります。

大人の矯正(II期治療)に移行するまで経過観察をすることもあります!

今まで子どもの矯正治療をみてきて、本人のヤル気も大事ですが1番はご家族の協力があるかないかでかなり治療の進み具合と仕上がりが違うなと感じました。

全て子ども任せにしていると矯正装置をつけ忘れたり、装置がしっかり洗えておらず装置に汚れがたまっていたり、壊れているのに気づかずそのままにしたりとただただ矯正費用を払って意味のない治療になってしまいます。

そして矯正治療と並行してやっていただきたいのが以前にもお伝えしたMFTという口腔筋機能療法です。お口周りのトレーニングを並行してやっていくことで舌が正しい位置になり、口の周りの筋肉も付き

矯正終了後の後戻りを防ぐことができます。
このトレーニングもご家族の協力があったほうがお子さまも忘れずにやりますし、楽しく出来ると思います。

せっかく歯並びがキレイになったのにトレーニングをしなかったせいで後戻りしてしまっては頑張って矯正した意味が無くなってしまいます。

口腔習癖という舌や唇の癖はなかなか治りません。

毎日少しずつトレーニングして早めに癖を治すよう心がけましょう!!

そして矯正中もっとも大事なのがハミガキです。せっかく歯並びがキレイになってきているのに虫歯になってはすごくもったいないです。

矯正中虫歯になってしまうと取り外し式の装置は合わなくなり、ワイヤー矯正だと虫歯の治療が難しいです。

なので矯正前より念入りなハミガキを心がけてもらいます。歯を守る歯科ではご自身でハミガキがしっかり出来ていないと矯正スタート出来ません。

矯正スタート前でハミガキが出来ていない人は矯正中はもっとハミガキがやりにくくなるので矯正の前からハミガキができるように癖づけてもらいます。

格安マウスピース矯正への危惧

インビザライン・クリアコレクトに代表されるマウスピース矯正とは別に、巷では格安マウスピース矯正なるものがあります。十分かつ正確な診査診断もなく、マウスピースを郵送で患者さんに送るというものです。矯正の最大のネックな点として、高額な費用が挙げられます。かかりつけの歯医者さんで矯正を検討したものの、費用面で断念される方が多いのも事実です。そのような中、比較的リーズナブルな価格で矯正ができるというのは患者さん視点では魅力的に写ることでしょう。

しかし、強く訴えたいことが格安マウスピース矯正に手を出すくらいなら矯正しない方がいいです。というのも、格安マウスピース矯正を行った後、咬み合わせが崩壊した結果、顎関節ひいては全身への悪影響を及ぼしてしまった症例が数多く存在するからです。

我々、医療法人社団さくらみらい会では、ただ歯を並べるのではなく、噛み合わせと顎関節にまで配慮した上で、矯正学は成立するものと捉えております。

どうか、安直な気持ちで格安矯正は行なわないよう強く患者の皆様に訴えます。

まとめ

歯を守る歯科では子どもの矯正も大人の矯正も随時相談受付中です⭐

系列の本院エンドウ歯科医院では月に1回矯正の専門医が矯正する矯正日があるので難しい症例などはそちらに紹介することも可能です!

マスク離れした今。矯正するなら今のうちではないでしょうか??

矯正すると以前より笑顔がステキになりますし、歯並びが良くなったことでハミガキもしやすくなり虫歯や歯周病にもなりづらくなります(^^)

矯正でお悩みの方ぜひ一度歯を守る歯科でご相談ください(^O^)/

ご来院お待ちしております♪