口腔細菌とは?むし歯や歯周病だけではない、お口の中の細菌との上手な付き合い方

口腔細菌とは?むし歯や歯周病だけではない、お口の中の細菌との上手な付き合い方


みなさんこんにちは!

歯を守る歯科西新宿五丁目の歯科衛生士の園川です^^

先日スタッフがお誕生日を迎えたのでお祝いをしてきました!美味しいお料理とお酒を楽しんできました♪♪

誕生日祝いの様子

さて今回は、

口腔細菌とは?
むし歯や歯周病だけではない、お口の中の細菌との上手な付き合い方

「毎日歯磨きをしているのに、むし歯や歯周病になってしまった…」
「口臭が気になるけれど、原因がよく分からない…」
「口の中には細菌がいると聞くけれど、全部悪い菌なの?」

このような疑問を持ったことはありませんか?

私たちの口の中には、実に数百種類、数千億個以上もの細菌が存在しているといわれています。これらの細菌は「口腔細菌(こうくうさいきん)」と呼ばれ、健康な人のお口の中にも必ず存在しています。

しかし、細菌のバランスが崩れると、むし歯や歯周病、口臭の原因になるだけでなく、全身の健康にも影響を及ぼすことが分かってきています。

今回は、口腔細菌について分かりやすく解説しながら、お口の健康を守るために大切なポイントをご紹介します。

歯科医院の定期メンテナンスの様子

口腔細菌をゼロにすることはできませんし、その必要もありません。

大切なのは、

「悪い細菌が増えすぎない環境をつくること」

です。

毎日のセルフケアと歯科医院での定期的なメインテナンスによって、細菌のバランスを整えることが、むし歯や歯周病の予防につながります。

口腔細菌とは?

口腔細菌とは、口の中に存在する細菌の総称です。

口の中には、

  • 歯の表面
  • 歯ぐき
  • 頬の粘膜
  • 唾液

など、さまざまな場所に細菌が住み着いています。

実は、すべての細菌が悪者ではありません。

健康な口腔内では、

  • 善玉菌
  • 悪玉菌
  • 日和見菌

がバランスを保ちながら共存しています。

ところが、

  • 歯磨き不足
  • 唾液の減少
  • 不規則な食生活
  • 喫煙
  • ストレス

などによって細菌のバランスが崩れると、病気の原因となる細菌が増殖してしまいます。

☆むし歯は細菌が作る「酸」が原因

むし歯の主な原因菌として知られているのが「ミュータンス菌」です。

ミュータンス菌は食事に含まれる糖を利用し、酸を作り出します。

この酸によって歯の表面のエナメル質が溶かされることを「脱灰(だっかい)」といいます。

通常は唾液が歯を修復する「再石灰化」を行いますが、

  • 間食が多い
  • 甘い飲み物を頻繁に飲む

といった習慣があると、再石灰化が追いつかず、むし歯になってしまいます。

☆歯周病は細菌による感染症

歯周病は、歯と歯ぐきの境目にたまった細菌によって引き起こされる感染症です。

厚生労働省によると、歯周病の主な原因は細菌性プラーク(歯垢)です。プラークが長期間付着すると歯ぐきに炎症が起こり、進行すると歯を支える骨まで破壊されてしまいます。 

歯周病は初期にはほとんど痛みがありません。

そのため、

  • 歯ぐきから血が出る
  • 口臭が強くなる
  • 歯ぐきが下がる

といった症状を見逃してしまう方も少なくありません。

さらに進行すると、最終的には歯を失う原因になります。 

☆細菌は「バイオフィルム」を作る

歯の表面に付着した細菌は、ネバネバした膜を作ります。

これが「バイオフィルム」です。

キッチンや浴室のぬめりを想像すると分かりやすいでしょう。

バイオフィルムの中では細菌が集団生活をしており、うがいや水だけでは簡単に除去できません。

毎日の歯磨きや、歯科医院での専門的クリーニングが必要になる理由はここにあります。

☆口腔細菌は全身の健康にも関係する

近年の研究では、歯周病菌などの口腔細菌が全身疾患と関係していることが分かってきました。

厚生労働省では歯周病と、

  • 糖尿病
  • 脳卒中
  • 心筋梗塞
  • 関節リウマチ
  • 慢性腎臓病
  • 妊娠への影響

などとの関連が報告されているとしています。 

また、口腔内の細菌が誤って気管に入ることで、誤嚥性肺炎のリスクを高めることも知られています。 

つまり、お口の健康は単に歯を守るだけではなく、全身の健康を守ることにもつながるのです。

口腔細菌を減らすためには?

① 正しい歯磨きを身につける

口腔細菌対策の基本は毎日の歯磨きです。

ただし、

  • 長時間磨く
  • 強く磨く

ことが重要なのではありません。

大切なのは、

「プラークが残りやすい場所を意識して磨くこと」

です。

特に、

  • 歯と歯ぐきの境目
  • 奥歯
  • 歯と歯の間

は磨き残しが多いため注意が必要です。

② デンタルフロス・歯間ブラシを使う

歯ブラシだけで除去できるプラークは約60%程度ともいわれています。

歯と歯の間には歯ブラシが届きにくいため、

  • デンタルフロス
  • 歯間ブラシ

を併用することが大切です。

③ 唾液を増やす生活を意識する

唾液には、

  • 細菌を洗い流す
  • 酸を中和する
  • 歯を修復する

という働きがあります。

よく噛んで食べることや、水分補給を意識することで唾液の分泌を促しましょう。

④ 定期検診を受ける

どれだけ丁寧に歯磨きをしていても、セルフケアだけでは取り切れない汚れがあります。

厚生労働省も歯周病の早期発見・重症化予防のために定期的な歯科検診の重要性を示しています。 

歯科医院では、

  • むし歯チェック
  • 歯周病検査
  • 歯石除去
  • 専門的クリーニング
  • ブラッシング指導

を行い、一人ひとりに合わせた予防管理が可能です。

まとめ

口腔細菌は誰のお口の中にも存在しています。

問題なのは細菌がいることではなく、細菌のバランスが崩れて悪玉菌が増えてしまうことです。

むし歯や歯周病はもちろん、全身の健康にも関係するからこそ、日々のセルフケアと定期的な歯科受診が重要になります。

歯を守る歯科では、お口の中の状態を詳しく検査し、患者さま一人ひとりに合わせた予防プログラムをご提案しています。実際にプラークを採取して、動いている細菌を見ることもできます!

「最近歯科検診を受けていない」「歯ぐきの出血や口臭が気になる」という方は、ぜひお気軽にご相談くださいね。

歯科治療をする歯科医師