歯ぐきの腫れを放置するとどうなる?~「そのうち治る」は危険なサインかもしれません~

歯ぐきの腫れを放置するとどうなる?~「そのうち治る」は危険なサインかもしれません~


みなさんこんにちは!

歯を守る歯科西新宿五丁目の歯科衛生士の園川です♩

毎日暑いので、夏バテや夏風邪には注意したいですね^^;

しっかり水分補給もしていきましょう!

歯磨き粉を持つ歯科医院のスタッフ

歯ぐきの腫れを放置するとどうなる?~「そのうち治る」は危険なサインかもしれません~

「歯ぐきが少し腫れているけど、痛くないから様子を見よう。」 「歯みがきのときに血が出るけど、そのうち治るだろう。」

このように考えて、歯ぐきの腫れを放置してしまう方は少なくありません。

実は、歯ぐきの腫れは体が出している**「炎症が起きています」というSOSサイン**です。

初期のうちは痛みが少ないため軽く考えられがちですが、原因によっては歯を支える骨が少しずつ溶け、最終的には歯を失うこともあります。

今回は、歯ぐきが腫れる原因や放置するリスク、そして早めに受診する大切さについて書いていきます。

歯ぐきの腫れは放置せず、できるだけ早く歯科医院で原因を調べることが大切です。

歯ぐきの腫れは、

  • 歯肉炎
  • 歯周病
  • むし歯による根の感染
  • 親知らずの炎症
  • 歯の破折
  • 合わない詰め物や被せ物

など、さまざまな原因で起こります。

特に歯周病は、日本人が歯を失う大きな原因の一つです。また初期には自覚症状が少なく、気づかないうちに進行することが特徴です。

腫れが治まったように見えても、原因が残っていれば再発を繰り返すことがあります。

歯ぐきが腫れる原因とは?

健康な歯ぐきは、

  • ピンク色
  • 引き締まっている
  • 出血しない

という状態です。

しかし、歯と歯ぐきの境目にプラーク(歯垢)が溜まると、細菌が増殖して炎症が起こります。

最初は「歯肉炎」と呼ばれる状態です。

この段階では、

  • 歯みがきで出血する
  • 少し赤くなる
  • 軽く腫れる

程度で済みます。

ところが、そのまま放置すると炎症は歯ぐきの奥へ進み、歯を支える骨(歯槽骨)まで破壊される「歯周炎(歯周病)」へ進行します。

放置するとどうなる?

① 歯周病が進行する

歯周病が怖い理由は、痛みが少ないまま進行することです。

歯ぐきの腫れだけだったものが、

  • 出血
  • 口臭
  • 歯ぐきが下がる
  • 歯が長く見える
  • 歯がグラグラする

という症状へ変化していきます。

さらに進行すると、歯を支える骨が失われ、最終的には抜歯が必要になることもあります。

② 膿がたまることがある

炎症が悪化すると、歯ぐきの中に膿(うみ)が溜まり、

  • 強い痛み
  • 顔まで腫れる
  • 噛めない

といった症状が現れることがあります。

膿が自然に出て痛みが軽くなることもありますが、これは治ったわけではありません。

感染源が残っているため、何度も再発する可能性があります。

③ 歯の根の感染が広がる

深いむし歯を放置すると、細菌が歯の神経へ到達します。

神経が死んで痛みがなくなったあとも、根の先で細菌が増殖し、歯ぐきが大きく腫れることがあります。

この場合は根管治療(歯の根の治療)が必要になるケースが少なくありません。

④ 全身の健康にも影響する可能性

歯周病はお口の病気だけではありません。

近年では、

  • 糖尿病
  • 心血管疾患
  • 誤嚥性肺炎

などとの関連が数多く報告されています。

特に糖尿病とは相互に悪影響を及ぼすことが知られており、歯周病を治療することで血糖コントロールの改善が期待できる場合もあります。

食事風景

✔「痛くないから大丈夫」は間違い

歯周病は「サイレントディジーズ(静かに進行する病気)」とも呼ばれています。

症状が少ないまま進行するため、

  • 腫れたり治まったりを繰り返す
  • 出血だけで痛みはない

というケースも珍しくありません。

厚生労働省のe-ヘルスネットでも、初期の歯周病は自覚症状が少なく、歯科医院での検査が重要とされています。

歯ぐきが腫れたときは、市販薬だけで様子を見るのではなく、原因を確認することが大切です。

歯を守る歯科では、

  • 歯ぐきの状態の確認
  • 歯周ポケット検査
  • レントゲン検査
  • 必要に応じたむし歯や根の検査

を行い、原因に合わせた治療を行います。

また、治療だけでなく、

  • 正しい歯みがき方法の指導
  • 歯石除去
  • PMTC(専門的なクリーニング)
  • 定期的なメインテナンス

によって、再発予防にも取り組みます。

歯周病は早期に発見・治療できれば、進行を抑えられる可能性が高くなります!

「少し腫れているだけだから」と我慢せず、小さなサインのうちに受診しましょう。

よくある質問(Q&A)

Q. 歯ぐきの腫れが自然に治ることはありますか?
一時的に腫れが引くことはありますが、原因が残っていれば再発する可能性があります。自己判断せず、歯科医院で原因を確認しましょう。

Q. 歯ぐきが腫れている時は歯みがきをしない方がいいですか?
いいえ。強くこするのは避け、やさしく丁寧に磨くことが大切です。ただし、強い痛みや大きな腫れがある場合は早めに受診してください。

Q. 歯周病は治りますか?
歯周病は進行した組織を完全に元へ戻すことは難しい場合がありますが、適切な治療とメインテナンスで進行を抑え、健康な状態を維持することができます。

まとめ

歯ぐきの腫れは、お口からの大切なSOSサインです。

痛みが少なくても、放置することで歯周病や感染が進行し、大切な歯を失う原因になることがあります。

「少し腫れているだけだから」と様子を見るのではなく、早めに歯科医院で原因を確認し、適切な治療と予防を受けましょう。健康な歯ぐきを守ることは、お口だけでなく全身の健康を守ることにもつながります。

患者さんのご来院心よりお待ちしております(*^^*)

スタッフとの食事の様子